ロンドンに着いた次の日。
コヴェントガーデンのロイヤルオペラハウスへ、
英国ロイヤルバレエ「眠れる森の美女」を観に行きました。
実はロンドンに行く話が決まったのが9月。
ちょうど同じ頃に、バレエのレッスンDVD収録の話が降ってきました。
収録曲が「眠れる森の美女」であること、
渡航時期にロイヤルで同演目が上演されていること。
なんて素晴らしい偶然!と感動した私。
人生に起こること全ては繋がっているのですよね。
すべてに感謝しながら、仕事に向き合い、この日を心待ちにしていました。
友人はとても良い席を用意してくれ、二人でドレスアップして出かけようね、と約束していたので、
ドレスを新調し(行く前から散財・・・)、浮かれ気分で出かけました。
コヴェントガーデンでシャンパンディナーを頂いてから、オペラハウスへ。
二年ぶりに、大好きな劇場に足を踏み入れます。
ロイヤルの舞台は、やっぱり格別に美しい。
この時、この場所で、この人と、この舞台を観られることの幸せを
深く味わっていました。
主役オーロラ姫はロベルタマルケス、王子はスティーブンマックレー。
リラの精はマリアネラヌニェス。
この日は、特にリラの精のマリアネラが素晴らしかったです。
リラの精の優しさ、賢さ、心の美しさが、腕の動きにすべて表れていて、このうえなくエレガントでした。
マリアネラのオーロラも観てみたいなぁ。
私の個人的な解釈ですが、このバレエは宇宙哲学を表現していると思うのです。。
オーロラ姫の存在そのものが宇宙だな、と。
(モーツァルトのオペラ「魔笛」も同じ世界観で描かれているように感じます)
ものすごく大きなものに抱かれている安心感、幸福のシャワーを一身に受けました。
しかしながら、「ここをこうするともっと良くなるのに・・・・」と思うところも多々あって。。
(私などがそんな発言するのは恐れ多いのですが!)
そんなこと、二年前に観劇した時には全く思わなかったのに。
最近はバレエを観る目が肥えてきたのと、
ここ一ヶ月「眠り」研究に精をだしていたからでしょう。
ロイヤルバレエを本場で観て、心底感動に浸れない自分を少々寂しく思いながらも、
これはこれで仕事人としての成長なのかな?と解することにしました。
私がロイヤルで仕事ができたら、ああしたいこうしたい・・・
なんて考えるのも楽しい妄想でした。
あぁ、実現したら、素晴らしいなぁ!!
いろんな意味で収穫の多かった「眠り」観劇。
エスコートしてくれた友人に、心から感謝します。
ロイヤルバレエは、あと2演目観てきたので、また改めて。