ヌレエフガラ

今シーズン最後を飾るヌレエフガラを3日後に控えて、千本ノック地獄。
担当じゃない作品のリハも初見でガンガン弾いている。恐ろしや。
今日はステージリハーサル弾いて、明日はオケ練、そして土曜日GP&本番!
この素敵なガラで、私はピアノとチェレスタを弾かせてもらえることに。
プロコフィエフ「ロメジュリ」のバルコニー、チャイコフスキー「くるみわり人形」の金平糖、
ストラヴィンスキー「ロシア風スケルツォ」、リヒャルトシュトラウス「四つの最後の歌」。
大好きな作曲家たちの作品をこのオケの中で弾けるなんて、なんと贅沢なことか。
ソロもたくさんある。

photo:01



こちらの写真は、劇場のオーケストラピットの脇に置いてあるチェレスタ。
エレクトラやトスカなど、今週はチェレスタが使用されるオペラが上演されているので、
今週はここにチェレスタ常備。
人前でチェレスタを弾くのは今回初めてなので(なのに、大きなソロが!)
時間のあいている時、毎日のようにここへきて、楽器を触らせてもらっている。
今日は同僚が私の練習につきあってくれ、楽器のことを色々教えてくれました。
(ついでに写真も撮ってくれました)
経験の浅い私にとっては、ひとつひとつが大変で、胃が痛くなるけど、
きっと舞台に乗っている皆にとっても、私以上に大変な日々なのだと思う。
この一週間、稽古場で何人の涙を見たかな…。
きっと、みんな自分の限界に挑戦しているような、そんな印象を受ける。
だから、私も。頑張ろう。あと少し!
ひとつ、作品をご紹介しますね。
ストラヴィンスキーの「ロシア風スケルツォ」に、マネンが振付けた、”BlackCake”。
音楽性豊かな振付が見事で、オトナの小粋さが楽しめる。
ピアノソロパートに、私はドキドキなのですが…

習慣のこと、お酒のこと

お酒をやめてから、二週間がたちました。
それまで、毎晩お酒を飲むのが習慣で、仕事後のリラックスタイムにはお酒は欠かせないものでした。
オーストリアでは、私の好きなすっきりとした白ワインがボトル3ユーロもせず美味しく飲め、
ビールにいたっては500ml 約50円で飲めるのです!
ただ、もともとそんなに強くない(グラス3杯が限度)のが、このところ更に飲めなくなり、
ワインもグラス1杯で充分、というように。
そして、お酒を飲むと眠りが浅くて夜中に目を醒ますことが気になってきて。
更には、仕事を終えてお酒を楽しみにしている自分に違和感を覚えるようになってきたのです。
毎日劇場にいて幸せなはずなのに、お酒がないとリラックスできないなんておかしくない?と。
果たして、私の心と身体は本当にお酒を求めているのか?
依存しているだけなのではないか?と思い始め、断酒にトライ。
ヨーロッパの今の時期は夜10時頃まで明るく、どこのお店も道路にテラス席を出して皆楽しそうにお酒を飲んでいます。そんななか、お酒を飲まないとなると何をしていいのやら…晩ご飯にお酒の代わりに何を飲んだらいいのやら…今まで、酒の肴的料理ばかりつくって来たので、ここへきて芸風を変えなければいけないのかと!
最初のうちこそ、そんな違和感があったものの、飲みたい欲求にかられたことは、この2週間で一度もなく。ああ、私の心身は、実はお酒を欲していなかったのだ、ということを知ることができました。それを知ることができただけでも、とてもよかったな、と。
最近、実に10年ぶりの健康診断を受けたら、「どこにも問題なし。超健康優良です」と言われ、10年ぶりであちこちガタがきているのを覚悟していただけに、逆に面食らったのですけれどね!笑
毎日の生活習慣を見直すこと。
それが本当に自分にとって必要なことなのかどうなのかを知り、シンプル化することは、心身を健やかに保つために、必要なことだと思っています。
何かをやめた先にある自分は、どういう自分なんだろう。その変化を感じるのは楽しいこと。
とはいえ、人と飲むお酒は、とても素敵なものだと思うので、
誰かと一緒の時は、お酒を楽しみたいなと思っています。
お酒を飲むのは特別な時だけ、というのも素敵かもですよね♪