昨夜は、シェ松尾青山サロンにて、「プレシャスディナーコンサート」に出演させて頂きました。
LaFeliciteさん主宰で、ボーカリストのカノン さんとご一緒したコンサート。
カノンさんの歌は、音源を頂いてから、すっかり魅了されてしまったのですが、
初めてのリハーサルでは、その歌声の心地よさのあまり、弾きながら眠くなってしまうほどでした
ずっと、LaFeliciteの佐竹さんに、「あなた達お二人の音楽は、きっと合うから」とおっしゃって頂いていて、
昨日ようやくそれが実現でき、たくさんの方に聴いて頂くことができて、とても幸せでした。
そのエンジェルボイスに、皆様も気持ちよく酔われたのではないでしょうか
ピアノソロも数曲弾かせて頂いたのですが、
シェ松尾にあるこのスタインウェイ。
ラフマニノフやルービンシュタイン、ホロビッツなど、
音色に深みがあってあたたかい、素晴らしいピアノでした。
ショパンのワルツ、ドビュッシーの「月の光」
あとはリクエスト頂いていた、インプロビゼーション(即興演奏)。
リハーサル時にピアノを触っていて、「このピアノの音、なんだか雨に似てる」と感じたので、
テーマは「雨」で弾かせて頂きました。
私の即興演奏、「何を考えながら弾いているの?」とよく聞かれるのですが、
うーん、音楽自体のことは何も「考えて」はいないような…。
ただ、その場の空気を、または、その瞬間の自分の感情を、音として紡いでいるような…。
私にとっては、呼吸をすること、喋ること、歩くこと、生きること、と、
即興でピアノを弾くこと、は同列にある気がします。
後に形として残らない、二度と同じものは生まれない、という儚さも、この世の真実であるような気もするし。
同じ時を共有した皆様、ありがとうございました。
カノンさんもおっしゃっていましたが、つくづく人との出逢いは素晴らしいものであり、
その必然・恵みにいつもいつも感謝しています。
なお、来月5月5日に、カノンさんが東京オペラシティのリサイタルホールで、コンサートを予定しておられます。
カノンさんファンとして、私も聴きにいこうと思いますが、
よろしければ、皆さんもご一緒にいかがですか?