ピアノコンチェルト弾いてきました!

ずいぶん時間がたってしまいましたが、ピアノコンチェルトのご報告を。
2013年3月3日、初めてのピアノコンチェルト、弾いてきました。
2200名のオーディエンスを前にして、
私はどういう気持ちになるんだろうと一年前から心配していたけど、
その日が近づくにつれ、穏やかな気持ちになっていくのを感じていました。
感謝の気持ちが溢れてきて。
だって、こんな幸せな経験ができるなんて、そうそうないと思うから。
仲良しのオケの方は、わざわざシフトを交換してくれて、一緒に弾くよ!と言ってくれていたり。
あたたかい気持ちで当日を迎えることができました。

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演奏前、ピアノにそっとキスをした瞬間から、自分の世界に入れたのだと思う。
弾き始めは緊張したけど、だんだん曲に引きこまれて、音楽と一体化する感覚を味わいました。
敬愛するオケの息づかいを感じ、舞台上の愛するダンサーたちの踊りを感じ、
バッハの音のなかにいた時。
なんだか、光とか愛とか、そのようなもののなかにいるみたいで。
弾き終えたあと、オケの方々が笑顔で拍手してくれて、オケピのなかで彼らに何度もお辞儀した。
そしてカーテンコール。舞台袖には会いたかった人がいてくれて、
舞台でもダンサーの皆があたたかい笑顔で迎えてくれて。
ひとりで観客の前に出ていくと、信じられないことに、歓声と大きなエネルギーに包まれて。
オケの人も立ち上がってカーテンコールに拍手を贈ってくれている様子をみて、涙が。。
気づいたら、日本語で「ありがとうございます!」と言いながら、お辞儀をしていた。
こんなにたくさんの観客の前でソリストとして拍手に応えるのも初めてで、
なんだか動揺してしまった!(笑)

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just heavenly….
その後、楽屋で感極まって泣いていたら、仲良しの京子ちゃんがお花を持ってきてくれて。
二人でカンティーネ(食堂)で乾杯!

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右は指揮のマルクス。
左はコンサートマスターのライナーキュッヒルさん。
(キュッヒルさんもこの日、チャイコフスキーヴァイオリンコンチェルトのソロを演奏されました)
「一緒に弾けて、とても楽しかった。やっと心地よいバッハが演奏できた。」
この言葉は本当に嬉しいものだった。
生まれかわっても覚えていたい、この感覚。
終演後は、お友達と集まって乾杯!

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劇場の愛する仲間。一緒に弾いたチェロのなおきさんと京子ちゃん。

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ひな祭りだから、と京子ちゃんが作ってきてくれた美味しいちらし寿司をつつきながら、
三人で朝まで飲み明かしました(笑)

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見守ってくれて、そばにいてくれたお友達、同僚の皆さんの優しい気持ちに、
感謝の気持ちでいっぱい。
次の公演は、3月21日。
前回より更に充実した演奏ができるよう、気合いを入れて!
次回の打ち上げは、ライプツィヒのバッハミュージアムで買ってきたスパークリングワイン、そして焼酎!(笑)

ピアノコンチェルトを弾きます!

ご報告です。
このたび、デヴィッドドーソン振付、”A million kisses to my skin”という作品で、
バッハのピアノ(チェンバロ)協奏曲1番d-moll 全楽章を弾くことになりました。
ずっと憧れていたピアノコンチェルトを、まさかのウィーンフィルと
ウィーン国立歌劇場で弾けることになるとは!
人生、本当に分からないものです☆
ウィーン国立バレエのピアニスト陣は、私以外勤続20年以上のとても素晴らしいピアニストばかりなのですが、私のようなぺーぺーの新人にこんなチャンスをくださった監督と同僚に、心から感謝しています。
お話を頂いてから一年、仕事の空き時間を練習に費やし、
昨年秋には、ライプツィヒにバッハのお墓参りに行き、ご挨拶をしてきました。
「私の肌に百万回のキスを」というこの作品の題名について、
振付のデヴィッドにお聞きしたら、
「この作品をステージで上演して、ダンサーと音楽と照明と観客と…
すべてがひとつになった時、私の肌に百万回キスして!!というほど、
幸福な時間になるに違いないから」とおっしゃっていました。
先日のステージリハーサルでも、幸福感を味わいながら弾いてきましたが、
周りの音をよく聞いて、空気を感じ、愛するダンサーたち、敬愛するオケの方と一緒に弾ける喜びを、その瞬間を、心ゆくまで味わいたいな、と思います。
愛をもって弾いてきます。
私が弾く公演は、3月3日、21日、26日。
初日まであと3日!!!
作品の1楽章がyoutubeにあがっていたので、よろしければ、ご覧になってくださいね。
音符が踊っているような、とても素敵な作品です。