ローザンヌといえば、ローザンヌ国際バレエコンクール。バレエを志す若者にとっては、まさに聖地。バレエを愛し、日々密接に関わっている私にとっても、やっぱり聖地なのです。そんなわけで聖地巡礼の旅、行って参ります。ローザンヌに着く前から、胸の高まりを抑えられません。しかし、ふと気づく。そういえば、コンクールの正式名称が分からない。劇場の名前も忘れた…
なんせ行き当たりばったりの旅の為、何の下調べもできず、現地入りしてしまいましたよ。大丈夫でしょうかね??
とりあえず、ローザンヌ駅に到着。
オリンピック委員会の本部があるんですよね。
そして、駅の案内所でバレエコンクールの劇場の場所を聞く。
しかし「Laussane international ballet competition」とか言ってみても、全く通じず。。え?住人にとっては、マイナーなの!?しばらくかみ合わない会話を続けて、やっとこさ「prix de Laussane」という正式名称と劇場名を教えてもらう。タクシーでボーリュー劇場へ。
ボーリュー劇場到着!
しかしここ、東京ビッグサイトや幕張メッセのような、だだっ広い展示会場(?)でして…案内もないし、どこがそのホールか全く分からず迷う。母とウロウロしていると、なんと!そこには、モーリスベジャールバレエ団が!!!バレエ団はボーリュー劇場に隣接されていたのですね・・・知らなかった。。下調べをしないで旅するのは今に始まったことではないけれど、下調べをしない方が、「導かれる」ときがあるのですよねぇ・・・。
そして、ついに!ボーリュー劇場へ。
(扉が開いていたので、そうっと入ってしまいました)
この舞台で、数え切れないほどのドラマが繰り広げられ、
ここから何人ものスターが生まれて、世界へ羽ばたいていったのですよね。
多くの人の人生の転機になった場所という重みが、のしかかってくるようでした。
来世、ここでジゼルを踊れますよう、バレエの神様に願いをかけて(笑)劇場を後に。
無事に聖地巡礼を終わらせて、ローザンヌの街を少し歩くことに。
まず向ったのはローザンヌ大聖堂。スイス一美しい教会といわれています。
中はひんやり。ヨーロッパの街を歩いていると、至るところに教会があります。
末席に佇み無心になる時間は、私にとってとても癒される時間でした。
そして、街にでてみる。
ローザンヌは旧市街がそのまま残っていて、こじんまりした、とても素敵な街でしたよ。
とても可愛い、お店の看板たち
街角のアコーディオン奏者。
気温は暑かったけれど、噴水の水は冷たかった。
噴水も可愛いでしょ?
ローザンヌの街、私はとても気に入りました。
(大都市はどこも似たり寄ったりに感じてしまう私は、
地下鉄のないような、小さな歴史のある街に魅力を感じてしまうのです。)
ローザンヌに訪れることができたのは、私にとってとても幸せなことでした。
今思えば、この一ヶ月半の旅が転機となったのでしょうか。
帰国してからというもの、思いがけずバレエのお仕事がたくさん舞い込んできて、
以来、たくさんの素晴らしいバレエダンサー(世界中の!)とご一緒させて頂いています。
(この旅にでる為に、バレエの仕事を辞めていったにもかかわらず!
不思議なものですね…。)
バレエの神様、本当にローザンヌにいたのかもしれませんね