英国ロイヤルバレエ「マイヤリング」

とある方と、約一年ぶりにお食事しましょうかという話がもちあがりました。

「いつがあいていますか?」と聞かれたので、「22日夜なら」とお答えしたのです。

すると、「22日6時半に、上野にいらしてください」と。

当日上野へ行くと、「こちら、どうぞ」と、英国ロイヤルバレエ公演のチケットをくださいましたビックリマーク

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しかも、前から7列目センターブロックという素晴らしいお席!

この感動、言葉に言い表せません。。

丁重にお礼を申し上げると、「プライベートメセナと呼んでください」とニコニコ

「今のあなたには、タマラロホさんの踊りが必要に思えたので」とおっしゃって頂きました。

タマラロホは、今私が一番好きなバレエダンサーなのですよね。

本当にありがとうございます。

さて、英国ロイヤルバレエ「マイヤリング(※邦題・うたかたの恋)」は、

昨年秋、ロンドンで観てきた演目なのです。しかも、奇しくも昨年秋と全く同じキャスト!!!

(2009年11月、マイヤリング観劇記)

昨年は、何の予習もせず観に行ったのですが、

当日券だったので、5階のてっぺん席で舞台が遠く、

オーストリア=ハンガリー帝国の歴史情勢も理解しておらず、登場人物も多いので、

イマイチ細部が理解できないまま、終わってしまったのですガーン

(もちろん、舞台そのものの素晴らしさは、伝わってきたのですが)

しかし、春にオーストリアを訪れ、歴史を肌で感じ、ハプスブルク家の深淵を垣間見て、

しかも、たまたま最近母にもらった「エリザベート」の本を読んでいたところだったのでした。

本当に不思議に思うのですが、

どうして人生は、こんな風に予期せぬところで、寸分の狂いもなく、

パーフェクトに必然的にまわっていくのでしょうか・・・。

最近は、もう「導かれるもの」と心得て、天に委ねる気持ちを持っている私です。

最近、バレエ団の仕事で毎日パドドゥ稽古を見ていて、その難しさを目の当たりにしていたのですが、

マクミランの振付、そして、カルロス・アコスタとそのパートナー(タマラ・ロホ初め4名の女性ダンサー)の

偉業を思い知らされました。

心理描写が素晴らしく、クライマックスに向けて盛り上がっていくエネルギーも見事でした。

劇中、舞台上で歌手とピアニストによって演奏される、

"Ich Scheide"(別れ)というリスト作曲の歌曲、とても素敵な曲(&演奏)だったなぁ。

退廃的で穏やかな哀愁が、ルドルフ皇子の胸に去来する虚無感とぴたりとシンクロしていたように思えました。

ああ、本当にロイヤルバレエは素晴らしいな。

先月は、ロイヤルバレエスクールジャパンツアーにてお仕事させて頂き、

今月は、このような素晴らしいお席にご招待して頂き。

恋焦がれるものとは縁があるようにできているんですね、きっと(笑)

ありがとうございます。

私の身体はきっと、周りの方の優しさと、

芸術から享受する栄養でできている。

これを明日への糧にして、がんばります!