久しぶりに、劇場でのお仕事報告を。
ノイマイヤー振付「バッハ組曲」公演にて、チェンバロを弾いています。
さて、題名の「ぶっつけ本番」。そんなことがあるのですよ、ウィーン国立歌劇場では(笑)
指揮者Simon Hawett氏は、この劇場に初登場なのですが、
この演目は去年プレミエを迎えたレパートリー作品であるということで、今回はオーケストラリハーサルなしでの、ぶっつけ本番。。
オケピでマエストロとオケがはじめまして、という事態が発生していました。
新入りの私にとってはもちろんお初演目なので、心配ばかり膨らんでいました。
そして昨日迎えた初日。
当日の朝、マエストロが「大いなるアドベンチャーを楽しもうね。チェンバロは自由に弾いていいよ」と声をかけてくれて、気持ちが少しやわらいで。
本番では、すべてがスムーズでイージーで楽しくて。
音楽が清らかな水のように流れていて、その流れに乗っていることがとても心地よくて。
舞台の上では、いつもの仲間が踊っていて。
瞬間瞬間、周りと調和し、共有できるって、とても豊かで幸せなこと。
キーワードは、「信頼」だと感じました。
信頼して安心して委ねられる関係があるのは、素晴らしいことですね。
若きマエストロと素晴らしいオーケストラに感謝と祝福を。
初日後、マエストロたちと打ち上げに。
普段はあまり本番後に飲みにいったりはしないのだけど、
リハーサルなしで本番を弾くという異業を成し遂げた今回は特別!笑
こちらの美しい女性、ストラヴィンスキー「ピアノとオーケストラの為のカプリチオ」のソロを弾いたローリー。愛する同僚です。
毎日いろんな経験(アドベンチャー含む笑)を通して、たくさんのことを学んでいます。
成長する為、感動する為に生まれてきたのかな…
なんて思う私はきっと幸せ者ですね。
ノイマイヤー、サープ、バランシン、フォーサイス、というキラ星の振付家による競演、
今シーズンはあと五回上演しますよ。
明日も朝からリハーサル、そして夜は公演なので、体力温存!早めに寝ます。