今、ウィーンでは『ウィーン国際ダンスフェスティバル』が開催されています。
今週は、我らがマニュエルルグリ監督の出演する、
「ルグリ&仲間達」公演が4夜連続で上演されているので、私も行ってきました。
語学学校が終わってから、21時の開演まで時間があり、
ふと思い立って、劇場の向かいにあるアルベルティーナ美術館へ。
近いといつでも行けると思って、なかなか行かないもので、
アルベルティーナの展示を観にいくのは初めてでした。
モネ~ゴッホまで近現代美術を中心に、バラエティーに富むコレクションが飾られていました。
改めて感じたのですが、絵の記憶って鮮烈。
10年以上前に観た、あまり名は知られていないけど、印象に残った画家の絵。
その絵に再会した時、昔、その絵の前に立った記憶が突如として蘇ってきて。
感情はもちろん、その時の空気感とか、季節とか、交わした会話だとかも。
美術館での観賞って長くても数分の観賞で、人生のなかでは点のような時間なのに、
印象に残る出逢いというのは、こんなにも永い間、心のなかに残っているものだと。
ひょっこり昔の自分に会ったような、そんな錯覚に陥りました。
好きな絵の前でのんびりしていたら、2時間があっという間に過ぎてしまい、
最後は駆け足でしたが、またゆっくり来よう。
さて、この美術館のなかには、ハプスブルク家最盛期の部屋の様子が公開されてもいます。
絵も素敵ですが、この華麗なお部屋の数々も実にウィーンらしく、
素晴らしいものだったので、少し写真でご紹介。
ロココの間
ティーサロン
マリアテレジア皇后と、皇帝フランツ一世
ウェッジウッドの小部屋
壁画には陶器ブランドウェッジウッドの陶細工が埋め込まれています。
ちなみにこの壁画には、フリーメイソンの4つの思想が盛り込まれているそうです。
ここは謁見室だったかビリヤードの間だったか、、、記憶が曖昧。
本当にウィーンらしいなぁと。
ウィーンは古い建物が数多く残っていて、
こんな様式のインテリアの中に暮らしている人もいます。現に私の同僚にもいます。
純和室に住まう日本人が今もたくさんいるように、これがウィーンの文化。
ウィーンにはシェーンブルン宮殿もあり、当時の宮廷の生活様式を見ることもできますが、
アルベルティーナもとても素敵でした。
バレエ公演については、また次回。