マリーアントワネットと皇室制度

映画「マリー・アントワネット」を観にいきました。
もちろん、女子同士レディースデーに。しかもドレスコードアリ。
ズバリ「マリーアントワネット(*注 引きずらない程度のもの)」
ええ、おバカです(笑)
マリーアントワネット級のドレス、持ってないこともないんですが(爆)
一応、結婚式二次会程度のドレスアップに留めておきました。
映画でもなんでも、それに相応しいオシャレをするって楽しいですよね。
さて「マリーアントワネット」。
中学時代に宝塚の「ベルばら」を観て以来、この話には少し詳しい私。
宝塚のメルヘンなマリーアントワネット観とは違い(当たり前か)、現代感覚溢れる映画でした。
オーストリアの皇女アントワネットが、外交革命で14歳でフランスに嫁ぎ、フランス皇室の妙なしきたりに戸惑い、世継ぎがなかなかできずに精神的においつめられる様が丁寧に描かれていました。
そんなマリーの暗の部分と対照的に、ファッションやお菓子などの贅沢三昧な生活、夜遊び、恋愛などの明の部分のなんとゴージャスでエキセントリックなこと!(きっと世間的には前者が明で後者が暗なのだろうけれど)
物凄いバランスでもって、多感な青春時代を生きた人なんだろうな、と。
あと、フランスバロック作曲家ラモーの音楽と共に、ロックが多用されていたところが素敵。いいバランスの映画でした。
でも何といっても、心躍らされたのは、衣裳・美術の美しさ!
特に、色合いがとーっても美しく、目と心を奪われました。
パステルカラーなんだけど、一滴グレーを垂らしたというのでしょうか。
甘いだけではない、少しモーヴな色合いが、「あぁフランスだ」と。
ドレスも扇子も靴もお菓子も、カーテンの裏生地のゴブラン織りも。
マリー役キルスティンダンストのスパイシーな顔立ちに、甘いドレスがよく似合っていたし。(甘~い顔立ちだったら胸ヤケをおこしそう!)
全てが素敵で、目に美味しい作品でございました。
この映画、男子と行っても面白くないんだろうな(笑)
たっぷり映画を堪能した後は、N響奏者の室内楽・モーツァルトを聴きに。
まだアントワネット気分は続きます(笑)(モーツァルトとマリーアントワネットは、同郷で一歳違い。マリー(7歳)は、宮廷に招かれて演奏したモーツァルト(6歳)にプロポーズされている)
その後、二人が大人になり、モーツァルトが貴族も平民も平等であることをオペラ(フィガロの結婚)で描き、フランス革命の風潮が高まり、マリーが処刑されたことは人生の皮肉に感じますが…。
(こんな解釈をしているのは私だけでしょうか…)
音楽会後、帰途につく地下鉄のなかで、「アントワネットの立場って、やっぱり雅子サマに似てるかもね」という話になりました。
そこから、天皇制度の是非について、議論が及ぶことに(笑)
やたらとドレスアップした女子二人が、天皇制についてアツく語っている。。妙な光景ですよね。。
ここに話を記すのはやめますが。私は思います。
人間が人間らしく、夢を持って自由に生きられる。
いつの時代も。そんな世の中であってほしいと。
おかげさまで自由(奔放)に生きている平民の私。
イギリスの両親に電話して、5月にフランスに連れていってもらう約束をとりつけました。やった!本場でアントワネットごっこができる!
映画『マリーアントワネット』http://www.ma-movie.jp/