人生には特別な夜がある。
その日を境に自分のなかで何かが生まれてしまうような。
今夜、もしかしたら私にとってそんな夜だったのかもしれない。
バイエルン国立歌劇場オペラ『アリオダンテ』公演を観てきた。
今までオペラは何十本も観てきたし、自分自身も関わってきた。
だけど、その価値観がくつがえされるほどのステージだった。
これが世界の頂点か。何度鳥肌がたっただろう。
音楽のもつ力・人間のもつ力を、更にはこの世の美しさを知った。
今宵、私をこの場に導いてくれたジョナス総裁とも再会し、お話することができた。
一生音楽と共に生きようという勇気をもらった。
何かが私のなかで確実に生まれた。
人生は点の連続であるから、先のことは分からない。
だけど、今夜感じたもの・生まれたものを一生心に刻んでおきたいと思う。
自分の道を歩くって、生きていくってこういうことなんだな。
*『アリオダンテ』
http://www.nbs.or.jp/stages/bayerische/perform03.html