無心に咲く

今シーズンもバッハピアノ協奏曲を弾いています。
3月に3回弾いているのに、11月、久しぶりの公演で出番直前までお腹が痛くて動悸が激しくて、
私はこんなところで何をしているのか、なぜ生まれてきてしまったのか、と思いつめていました。
だけど、本番ではドキドキもスーッと収まり、無色透明でただただ音楽のなかに存在し、
すべてに調和しているのを感じました。音楽って凄い。
嬉しいとか楽しいとか、そういう自分の感情からも一歩遠のき、
自分の心身を大いなる存在に捧げているような、
もしくは、大いなる存在が私の身体を通して音楽を奏でているような、
少し大げさだけど、例えて言うとそんな感覚でした。
$こころの音色
芸術は、崖っぷちに咲く花だと思います。
それを摘みにゆく勇気のある者だけが見られる景色があり、
伝えられる何かがあるのかもしれません。
今シーズンは既に3回弾き、残すところあと1公演。
12月3日が最終公演です。
「 Tanzperspektiven」
ウィーン国立歌劇場にて7時開演です。
コンチェルトで頂いたお花の一部。
$こころの音色
やっぱり、その存在自体が、神様というか。
$こころの音色
お花を通して、神様が世界の美しさを教えてくれているように思います。
こころの音色
祝福に満ちた、清らかさ。
こころの音色
言葉にするのも儚いほどの。
こころの音色
無心に咲く花に憧れる。