チャイコフスキーピアノ協奏曲、弾き終えました。
3日前にジャンプインという前代未聞の事態に、たくさんの方が応援してくださいました。
前日に、稽古場に久しぶりにいらした、バランシン財団のナネットさん。
3日前にピアニストが逃亡したと聞いたら、卒倒するかと思いきや、
私をギューッと抱きしめて「貴女が弾くべきだって、私は最初から言ってたでしょ?私は幸せよ」って。…ナネットさま、幸せなのはこちらです(涙)
指揮者が何時間も練習につきあってくださり、たくさんのアドバイスをくれて、
本番前には監督が私の部屋にお花とお手紙を届けてくださって。
この時点で幸せ過ぎて!!
なんだかね、失敗する気が全くしなかったのです。
成功するイメージしかなかった。
そして迎えた本番。もう最高にエキサイティングで楽しくて。
全く緊張もせず、笑顔を止められなかった。
4分に渡るカデンツァではオケの方々が優しく見守ってくれている気持ちも感じて、終始幸せでした。
大好きなオケの方々が周りにいてくれて「ただただ楽しんで」と朝から励ましてくれていました。
カデンツァで一カ所コンテンポラリーになったけど、、、^^;;;
でも、ジャンプインって緊張しないものなのかも。
年始の楽友協会の時もそうだったけど、
緊張している場合じゃないという本能が働くのか、異様なアドレナリンがでるのか(笑)
カーテンコールでは、ダンサーたちも舞台でブラボーを叫んで迎えてくれて!
どうなるかと思ったけど、みんなで乗り切ったね!
無事カーテンコールの瞬間を迎えられたことに感動して涙がにじむ。
ピアニストの同僚には「なんでそんな無茶振りを受けるのか。頭おかしいのか」と言われていたけど、私しか弾く人がいないし、演目を中止にすることもできなかったからね。
終演後、マニュエルルグリ監督と。
歌劇場総裁のドミニクマイヤー氏と。
たくさんの方にお花とプレゼントを頂いてしまいました。
皆さん、それだけ心配して応援してくださっていたのだと思うと、
本当にあたたかく、美しい世界に生きている幸せをしみじみと感じて。
私、いつか死んでも、この人生のことをずっと憶えていたい。
次の本番は6月6日、12日、16日。
来シーズンは10月に4回、全公演弾くことになりそうです。
きっとこの経験は、私のかけがえのない財産になる。
この4日間、あまり寝ず食べず、少し痩せてしまったので、
少しだけ休憩しつつ、また細かく練習し直しながら(暗譜もして笑)、
次に繋げていこうと思います。
ありがとうございました。