満月が煌々と輝く地中海を越え、夜9時頃、ローマに到着しました。
元旦だから電車は走っていないだろうと、空港からホテルまでタクシー。
ローマの中心地を走ると、街のそこかしこに有名遺跡が。
夜のモノクロ世界に浮かび上がる、ローマの街並み。
大好きな映画「ローマの休日」のアン王女が、お城を抜け出して車でローマの街を走りぬける。あの世界にトリップしたような感覚に陥る。
その日は、軽く晩ご飯を食べて、熟睡。
次の日も、正午近くまでたっぷり寝て(どんな旅人?ローマをナメている笑)
天気もいいので街にでてみようかと、ふらりとスペイン階段までやってきた。
初めて、映画の名シーンの地に立った私は、思わず涙。
この映画、数え切れないほど観てきたけれど、
憧れていただけに遠い存在で。
本当にローマに来ることができるなんて、なんだか夢のようで。
ひとしきり感動した後は、トレビの泉へ。
人多すぎ!!!(笑)
いや、ローマは全体的に、異様に人が多くて、人酔いしそうであった。
お正月の京都の清水さんといい勝負かなぁ。
母ヨーコに混雑っぷりを愚痴ると、
「ローマは、紀元前の昔から、世界中から人が集まる場所なんだから」
と、軽くいなされて終わる。さすがヨーコさん、ごもっとも。
アン王女よろしく、お決まりのジェラートを食べて(めっちゃ美味しかった!)
バスに乗り、次なる目的地へ。
これは、サンタンジェロ城。
アン王女が、警官にギターを叩きつけた場所(笑)やるよねぇ。
バスに乗っていると、こんな風に、突然視界に有名遺跡が飛び込んできます。
コロッセオ~♪
行列が苦手な関西人の私たちも、コロッセオには一時間並んで入ってみる。
私、ローマで一番感動したのは、ここコロッセオかも。
ところでアン王女、最後の記者会見で「一番印象に残った街は?」と聞かれ、
「どこもそれぞれの魅力があり…」とお決まりの答辞を述べかけ、
「ローマです。なんといってもローマです」と自分の言葉で言い直したのだけれど、
それほどまでに彼女の心に深いものを残した、ローマの休日。
王女は、その後の人生でローマを再訪することはあったのだろうか。
街の市場で買ったペタンコサンダルで、自由に歩き回ることはその後あっただろうか。
旅好きの私としては、いろんな地を訪れるといつも、
ここにまた来ることができるかな?などと考えたりする。
旅は一期一会であり、人の一生は世界を二周できるほど長くはないのだけれど、
いつか、70歳くらいになった時に、またローマを再訪できたら素敵だな。
その時の私は、この街を、今回の旅の思い出を、今の私を、どんな思いで振り返るだろう。
私のローマの休日。
これができなかったことだけが、心残り。