佐賀県唐津へ

九州4日目の今日。
佐賀は唐津市にやってきました。
福岡から車で海沿いの道をひた走ること1時間半。
運転手は、博多に嫁いだ親友のダンナ様のお友達。
福岡を訪れる度にあちこち案内してくださいます。
昨年は長崎に連れていってもらいました
(片道。長崎まで無理矢理送らせたという説もアリ)
海を臨むホテルにて佐賀牛ステーキをたらふく頂く。
口の中でとろとろにとけていく。幸福。
そしてここは鏡山の頂上。どう?この眺め。
玄界灘を一望。
浜の前に広がるのは有名な虹の松原。
後で聞いた話によると九州では有名なデートスポットらしいのですが、
私達は関西弁VS博多弁でコントを繰り広げてきました(笑)
それにしてもこの壮大な景色。絶景です!!!!
青い海と青い空。
んー気持ちいい!
とっっても暑かったけどね。

コンサート@博多

ふう。長い一日がやっと終わりました。
演奏後、意識が遠退いているところを激写されました。。
今回のコンサートは医学学会の懇親会の一環として催されたコンサート。
九州在住のオペラ歌手とともに一時間ばかりのプログラムを演奏。
会場は福岡一の繁華街「天神」の中心部にあるホテル。
お客様は勿論医師限定(笑)という風変わりな会でしたが、お医者様方は音楽に造詣の深い方も多いらしく、反応も上々。
演奏会終了後は立食パーティーに出席、医学の世界を垣間覗いてきましたよ。
まさに別世界の異業種交流会でありました。
お酒の席ではご一緒したオペラ歌手の方に
「久々に子宮で弾くピアニストに会いました!」と握手される。
(ねぇ、それって褒め言葉!?)
まぁそれはさておき。
今、博多では祇園山笠という大きなお祭りが催されているようです。
その実態はよく分からないのですが、なんでも明日の早朝四時が祭りのピークらしく「この時期に博多に来たからには!」と有無を言わさず召集命令がくだされました。
本番終わった次の日に三時起き?
むしろ寝ない?
いや、眠いってば。
とりあえずおやすみなさい。
三時まで起きてるそこのあなた、モーニングコールよろしく(笑)

名刺入れには夢を

名刺入れを頂きました。
イタリア製の上質な革のもの。
洒落たデザインと吸いつくような手触りが気持ちよく、すっかりお気に入り。
社会に出てから丸5年。ずっと使っていた名刺入れがくたびれてきていたので、とても嬉しいプレゼントでした。
私が初めて名刺というものを作ったのは、確か音大を卒業する2ヶ月くらい前のこと。
はなから就職する気はなく、ピアノで食っていく気でいたので、自分を売り込むべく作った名刺だった。「ピアニスト」という肩書がとても歯がゆかった。その時の私はなんにも持っていなかったから。
オペラとバレエの世界でピアノを弾いてなんとか食べていけないか?と考え、関東中のオペラ団体に片っ端から電話した。
普通はこんな無鉄砲なことしないと笑われた。でも何かせずにはいられなかった。
奇跡はおこるものだ。小さいけれど、スター歌手を起用して、良い公演をおこなうことで有名な団体に、私は拾われた。次の公演のピアニストが一人足りなくて探していたところだという。しかもその演目は、私の得意とする(それしか弾けない)「フィガロの結婚」!
これ以上の出会いがあっただろうか。そこのオーディションで、私は生まれて初めて名刺を差し出した。あたたかな眼差しの総監督に。
かくしてめでたく卒業してすぐ稽古入り。
オペラの現場ではあまりにも若い私。プロとして活躍されている方に少しでも近づきたくて食らいついていった。そんな私が目新しかったのか、いろんな方によくして頂いた。今まで客席から見ているだけのスターさんと名刺を交換し、徐々に仲良くなっていった。そして、そこからいろんなご縁が生まれて、仕事が広がっていった。
まだまだピアノだけで食べてはいけなかった私を見かねて総監督は事務局のバイトとしても使ってくれた。
あれから5年。大きな挫折も味わった。
だけどなんとか演奏一本で食べていけるようになったのは、出会った人のお陰。
今まで受け取って頂いた名刺は200枚ほど。
名刺が、縁をつなげてきてくれたのだ。
さて、この新しい名刺入れ、また良い縁を運んできてくれそうな予感がする。
そういうカン、物に対しても人に対しても私は結構働くのだ。
名刺入れに夢をつめこんで第二ステージを歩き出そう。
ということで皆さん、今度お会いしたら名刺交換しましょうね。