ハプスブルク家、夏の離宮バーデンへ

イタリア帰りの同僚と一緒に、バーデンへ行ってきました。
バーデンは、ウィーンから路面電車で1時間のところにある、温泉保養地。
かつては、ハプスブルクの夏の離宮がおかれていたり、
モーツァルトやベートーヴェンもこよなく愛したことで知られています。
(ベートーヴェンの第九はここバーデンで書かれたそうです)。
日本で言うと、箱根のような感じかな?
車窓からの眺め。ぶどう畑が広がります。ワインの産地としても有名。

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バーデン到着。
疲れたね(電車に1時間乗っていただけなのに)、と言って早速カフェでお茶。
ケーキはアップルシュトゥーデル。ウィーンの代表的なお菓子です。
日本のアップルパイよりもリンゴがざくざくで、私はとても好き。

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ドイツオーストリアスイスには、バーデン(入浴する地という意)と名のつく地名が多いので、
ここは、Baden bei Wien(ウィーン近くのバーデン)とも呼ばれているそう。

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来日公演もたびたびしている、ウィーンの森バーデン市立歌劇場。

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オペレッタの二大巨星、レハールとシュトラウスも、この地をこよなく愛したそうです。

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小さな野外コンサートが行われるらしい。

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モーツァルトも♡

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自然もいっぱいで、気分もよくなったのか

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突如、壊れて踊りだす天才ピアニスト(笑)

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※バーデンはジャングルではありません(笑)
こちら、ウィーンの森バーデン市立歌劇場の、夏劇場。

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先ほど載せた写真は冬劇場(というより通常シーズン、9月~6月に使われる劇場)で、
こちらは、7、8月のみ使われる劇場で、客席の天井が開閉式になっているそうです。
天気の良い日は天井を開け、森の空気をたっぷり吸い込みながら、星空も眺めながらの上演!?
わーーーー!観てみたい!!!!!!
こちらでは夏のシーズンは野外オペラ、野外コンサートがとても多いです。
ウィーン流、夏フェス、私も味わってみたいなぁ。
この建物はカジノ。
皇帝の保養地ということで、オーストリアで一番最初につくられたカジノ。
ここ、ヨーロッパで最大規模のカジノだそうですよ。

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そして、ランチ。
私たちがいつも飲む、アペロールゲシュプリッツアー。

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これ、夏のウィーンでとても人気のある飲み物。
イタリアのオレンジハーブ系のリキュールを炭酸水で割ったもの。
爽やかでのどごしのいいカクテルです(アルコール分も3%くらいなので、ジュース感覚)。

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夏の旅の話、仕事の話、ドイツ語のこと、話は尽きず。。
つい先日も一緒に劇場に行き、来シーズンの演目の音楽を、ピアノを弾きながらあれこれ確認したり。
“crazy for ballet”という共通点を持った同僚と色々分かち合えるのは幸せなこと。
いつもありがとう。
ベートーヴェンの家に行きそびれたし、温泉にも入らなかったので、
いつか日本から友達や家族が来た時にでも、またバーデンに行きたいな♪
バーデンに一緒に行きたい人、募集中(笑)

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ハルシュタット紀行 2 アルプス篇

ハルシュタット紀行1の続きです。
シーズン中にずっと思っていたことがありました。
それは、「夏になったら、アルプスの山に行きたい」ということ。
シーズン中、やっぱりどこかでずっと気を張っていて、最後の方は疲れがたまっていたこともあって、
休みになったら、大きな自然に身を委ねてリラックスしたい。心を解放したい、と。
子どもの頃に訪れた、スイス、オーストリアの山々の魅力も忘れられなくて。
山国オーストリアに住んでいるからには、やっぱり夏は山!!
のわりには、日帰りなんですけど(笑)
さらに、体力にはまったく自信がないので、山道歩けません。
もちろん車もないので、頼れるのはケーブルカー(笑)

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こちら、ハルシュタットの街からバスで10分くらい走ったところにある、クリッペンシュタインという山。
ケーブルカーを二本乗り継いで、山頂付近に到着!!

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ああ、涼しい。気持ちいい。
この空気を吸いたかった。美しい美しいオーストリアの山の空気。
雪渓でそり滑りしている人も(笑)

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山頂から望む湖。

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こちらは展望台、、
崖から突き出した展望台の下が透けていて、まるで上空に浮いているような気分で景色を眺められる、、、
らしいのだけれど、恐がりの私は、近寄ることもできず。。
遠くから人々を眺めて、足をすくませていました(笑)

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山を1時間ほど歩いた頃でしょうか、
急に雲がでてきて、あっというまに視界が霧だらけに。
午後は天気が崩れるとは聞いていたのだけど、これは危ないと、
急いで道を引き返しました。

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ケーブルカーに乗った途端、激しい雷雨!
山にいた皆さん、大丈夫かなぁ。。

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ケーブルカー乗り継ぎ地点で、雨模様の下界を眺めながら、しばしお茶をして、、
下山する頃には、雨はやみました♪
午前中と打って変わって、涼しくなった湖畔で再びお散歩です。
このお家、この木!!!絵本の世界。

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そしてそして、これが有名な景色。
ハルシュタットといえば、これですね~。まるで絵はがき。

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オーストリアの国花、エーデルワイスも。

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雨上がりの雫が、まるで宝石。

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午後7時頃、帰る頃にはまたお日様もでてきて。
帰りの電車では、美しいオーストリア湖水地方の風景を、胸いっぱい味わうことができました。
暑かったり寒かったり、極端な一日だったけれど(最近のオーストリアの天気を象徴しているような…)
ハルシュタットのいろんな表情を見ることができて、楽しかったです。

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ハルシュタットは人気の観光地なので、オンシーズンの今、観光客で溢れています。
日本の清里や湯布院のように、いわゆる観光地化されているのは、
ちょっと残念ながらも仕方ないこと。
860人の住民の皆さんの生活が守られつつ、世界中の人に恋され、愛される、
魅力的な場所であり続けてほしいですね。
余談ですが、今回はたくさんの旅人の方々とお話する機会がありました。
台湾からいらした2組の旅行者(女の子2人組と若いご夫婦)と、
それぞれ別々の場所でお話したのだけど、
皆さん、朴訥でふんわり優しくて可愛らしい、そんな印象で。台湾が好きになりました。
(逆に中国の方はチャキチャキで姉御肌。このキャラの違いは興味深い。
文化が根底から違う気がしました。)
台湾、いつか行ってみたいな。
旅先での出逢いも旅の彩り。
思い出すと、心がほっこり。
一期一会の出逢いに、アリガトウ。

ハルシュタット紀行 1 湖畔篇

世界一美しい湖畔の街と名高い、ハルシュタットにいってきました。
ウィーンから電車で4時間弱。
得意の日帰りです(笑)
朝5時半、朝陽に輝くウィーン西駅を出発。

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2本の電車を乗り継いで、ハルシュタット駅に到着。

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駅とハルシュタットの街は湖を隔てた対岸にあります。
駅から対岸の街までは渡し船で行くのですが、
のんきに駅からの風景を楽しんでいるうちに、船が出航してしまいました。
次の船は1時間後。
ああ、電車と船は連携していたのね…迂闊でありました。。

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朝(午前9時半)の澄んだ空気のなか、静かな湖のほとりで、
私と同じく、駅に取り残されたポーランド人、中国人、一人旅同士三人で語る。
こんな時間も、旅の醍醐味かもしれないね。
やがてやってきた渡し船に乗り込み。

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乗客は私たち三人だけ。
陽射しが強烈。

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船が動きだすと風が心地いい。
ハルシュタットの街が目前にせまってくる。
なんて可愛らしい街!

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ハルシュタットの人口は860人。
世界から観光客がやってくる、山あいの小さな小さな街。
ここが街の中心かな?
マルクト広場。

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ウィーンは、連日35℃を越える猛暑が続いていて、
エアコンもないし、あまりに暑過ぎて、避暑にハルシュタットに行こうと思いたったのに、
こちらは更に陽射しがきつくて、歩くのもしんどい。
カメラの液晶がよく見えないので、ヤケクソでシャッターを押す。
きっと紫陽花たちもヤケクソで咲いている(笑)

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街並みは素敵なのだけど、どうにも暑くて仕方なく、

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午後からお天気が崩れると聞いていたので、早めに山に登ろうと、
バスに乗り、ケーブルカー乗り場に向かうことに。 続