日々新陳代謝

先週の土曜日、オックスフォードでお医者さんをしていらっしゃる日本人の方のお宅に伺い、
サロンコンサートを開かせて頂いた。
個人宅とは思えないほどの豪邸に、数家族が集まり、賑やかかつ和やかなコンサートになった。
こころの音色
私がピアノを弾いている間じゅう、ラブラドールレトリバーのロクくんがピアノの足もとで静かに聴いてくれていた。
犬好きの私にとっては嬉しかったなー(笑)
旅行中ということで特にかまえず、プログラムの半分は即興演奏の(出た!必殺技!w)等身大のコンサートでした。
旅行先でこのような機会を与えて頂いたことに、心から感謝します。
日記を書くのが遅くなり、記憶と興奮が薄れているのであっさりと(笑)
次の日は、母のコンサート。
オックスフォード建都1000年の祝祭イベントに母が合唱で出演したのだ。
こころの音色
大きな公園に特別ドームが建てられてのコンサート、オケはオックスフォード大学オーケストラ。
こころの音色
演奏はちょっと驚くくらい素晴らしい出来で、芝生にあぐらをかいて聴いていた聴衆は、演奏が終わるとみんなスタンディングオベーション。とても素晴らしいひとときだった。
こちらでは音楽が生活に密着していて、コンサートを開いたり聴いたりすることが特別なことではないように感じる。
毎日あちこちのコンサートや舞台にでかけ、おおらかな自然に抱かれ、とても穏やかな気持ちで音楽に向かい合える気がする。
幸せな日々を過ごしています。

ヘンデルハウス

ドイツに生まれ、25歳でロンドンに移り住み、英国を永住の地とした作曲家ヘンデル。
イギリス国民に最も愛されている作曲家の一人ではないでしょうか。
そのヘンデルが暮らした家『ヘンデルハウス』に行ってきました。
こころの音色
午前中にロンドン観光をし、午後はミュージカル鑑賞、夜はヘンデルハウスで音楽会。
なんと目まぐるしい一日でしょう。ちなみにすべて行き当たりばったり(笑)
ここは博物館になっており、ヘンデルの使っていたハープシコード、オペラや楽曲の直筆譜、資料が残されています。それに毎晩音楽会が開かれていて、ヘンデルが作曲して、客を呼んで試演会をおこなっていた部屋で、当時の楽器での演奏を聞くことができます。12畳くらいの広さの部屋にお客さんは30人ほど。
コンサートは、カウンターテノール&ハープシコードのデュオ。ちなみにカウンターテノールとは男性なのに女性のソプラノの音域を歌う、当時のオペラでは花形だった声種です。ハープシコードは今のピアノの前身ですね。
コンサートが始まり、ごついおじさんが現れる。え?この人がカウンターテノール!?ハープシコードの彼は、繊細でひ弱そうな青年。先ほどゲイストリートを闊歩してきたこともあり、瞬時にいけない妄想が頭を駆け巡る(爆)
しかし、演奏が始まった途端、ぐぐっと吸い込まれました。
繊細にして大胆な演奏は、バロック音楽の妙そのもの。この時代の音楽のもつエネルギーって独特のものがありますよね。即興性も強いし。
1mという至近距離(!)で聞くカウンターテノール、存分に堪能しました。
この歌い手さんはまだ20代だろうけれど、きっとこれから世にでてくるだろうな。
すっかり満足した私は、オペラ資料の部屋へ。
ヘンデルのバロックオペラの興味深い資料が所狭しと並んでいます。
こころの音色
でもでも、私のハートをとらえちゃったのはこれ。仮装コーナー(爆)
オペラ衣裳やヘンデルの服を着て自由に写真を撮ってくださいのコーナーがあったのですよぉ。
もうね、これは楽しすぎました。
試しに父にヘンデル服を着せ、ヘンデルカツラを被せてみたら、
志村けんか意地悪ばあさん。笑い転げました。
私も色々やってみたけれど、一番はまったのは上の写真。オペラのズボン役。一度着てみたかったのよねぇ。
いやぁヘンデルハウス。楽しいです。いろんな意味で。クラシック好きの皆さん、ロンドンに行く機会があれば是非訪れてくださいね。
そして、ヘンデル服にヘンデルカツラの写真を私にメールしてね(笑)
ヘンデルハウス
http://www.handelhouse.org/

メリーポピンズ

ロンドンでミュージカルをというと、
アンドリューロイドウェバーの「オペラ座の怪人」「CATS」や「レミゼラブル」などが人気どころ?
でも、これらは日本でも観る機会はある。
せっかくロンドンにきたならば、ロンドンでしか観られないものを!と「メリーポピンズ」を選ぶ。
こころの音色
古き良き時代のクラシカルなミュージカル映画を舞台化した話題作だ。
監督はキャメロンマッキントッシュ、そして振付はあのマシューボーン。
メリーポピンズにマシューボーン・・・その組み合わせはかなりおもしろいかも(笑)
こころの音色
「チムチムチェリー」「お砂糖ひとさじ」「スパカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」「ジョリィホリディ」「鳥にえさを」等、世界の誰もが知っているような名曲ぞろいのこのミュージカル。
私はこれらのナンバーが大好きで、昔、ミュージカル子役志望の子供たちの歌のレッスンで、よく歌わせていたものだ。
実際こんな風に生で聴ける日がくるなんて思わなかったな。
客席で一緒に歌いたくなる衝動を抑えるのが大変だったわ(笑)
セット(特にお家の)がとても巧妙で可愛らしく、目を奪われる。
タップダンスあり、マシューボーンらしいモダンバレエ風ダンスあり、
クラシカルミュージカルが、見事に現代風に蘇っていた。
特にメリーポピンズ役の女優さんが、ロイヤルバレエスクール出身なだけあって、ダンスがとてもうまい上、
身のこなしがいかにも魔女らしくて美しい。
それにしても、イギリスの童話にはどうして魔法ものが多いの?
「メリーポピンズ」「不思議の国のアリス」「ハリーポッター」「ナルニア国物語」等、共通点がある気がしませんか?
イギリスの風土から生まれた思想的なものなのかな?
メリーポピンズ。
「オペラ座」や「レミゼラブル」に食傷気味の人にはオススメです☆
ちなみに今、私の家ではメリポピのCDがヘビーローテーション。
歌詞カードを見ながら、いい英語のお勉強になっています^^
♪スパカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス・・・
それは、英語やないやんけ~!
もひとつちなみに。
イマリ嬢から「プリンスエドワード劇場の前の通りはゲイストリートだ」と聞き、いろいろ注意して歩いてみました。なるほどね~~~!いやー、あまりにも楽しくて二往復もしちゃったよ(爆)
そして夜は音楽会へ。この日の日記はまだ続きます。