ウィーン国立バレエ団日本公演

皆様、お久しぶりです!
最後にブログを書いてから、気づいたら5ヶ月もたっておりました。。
お元気でいらっしゃいますか? 私は元気です。
これまでのことも書きたいのですが、まずはご報告をひとつ。
私が所属するウィーン国立バレエ団が、四月~五月にかけて日本公演を行います。
日本公演は、なんと26年ぶりのことだそうです。
そして、私も日本公演メンバーとしてツアーに参加させて頂けることになりました!
愛するバレエ団と日本のお客様との出逢いを、どうしても見届けたくて、
そして、メンバーの日本滞在のサポートがしたいと強く思っていたので、
もしオフィシャルメンバーから外れても自腹でついていこうと決めていたので(笑)、オフィシャルで参加できることになって最高に嬉しい!!!
公演概要はこちらです。
http://www.nbs.or.jp/stages/1205_wienerstaatsballett/index.html

【東京公演】東京文化会館
4月24日、25日 ウィンナーガラ
4月28日、29日(昼夜)、30日 ローランプティ振付「こうもり」
【兵庫公演】兵庫県立芸術文化センター
5月3日 「こうもり」
【名古屋公演】愛知県芸術劇場
5月5日 「こうもり」
こちらは、最近支給されたばかり、「こうもり」の楽譜。
$こころの音色
急いで勉強しなきゃ。
素敵な季節に、カンパニーメンバーとともに日本各地を回れる幸に感謝しつつ、
日本の皆様とお会いすることを、心から楽しみにしています。
是非ぜひ、劇場にいらしてくださいね♪

万聖節とベートーヴェン

今日は万聖節。カトリックの国であるオーストリアは、祝日です。
11月1日万聖節、そして2日の万霊節は、死者の魂を弔う日。
日本のお盆のような感覚ですね。
(ちなみに、ウィーンでは、ハロウィンのイベントはほとんど行われていませんでした。
ショップディスプレイも仮装も見かけませんでしたよ)
さて、今日はせっかくの万聖節ということで、
偉大なる音楽家の魂に会いに、中央墓地に行ってきました。
薔薇を手に、黄金色に染まる墓地を歩きます。

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シューベルト

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ブラームス

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ヨハンシュトラウス二世

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モーツァルト(記念碑のみ、写真中央)

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ベートーヴェン

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偉大なる音楽家たちに、一輪ずつ薔薇をたむけてきたのですが、
なぜか、ベートーヴェンのお墓前で涙がとまらず。
特別ベートーヴェンが好きというわけではない私なのに、やはり彼の存在はすごくものすごく大きかった。
あと、彼の生き様に共感、シンクロした、というのもあるかもしれません。
しばらくそこに佇み、彼の魂を感じ、長く静かな時間を過ごしました。
ここに来るのは初めてではないのですが、その時々によって、感じるものも違う。
そもそも、最近抱えている音楽上の悩みをなんとか打破したくて、ここへきた私。
ベートーヴェンほどの偉大な音楽家だって、悩み苦しみ、
それが作品を生み出すエネルギーに繋がったのだとも思うし。
並べるのもおこがましい小さき身の私ですが、悲観的にならず、光を見い出そう、と。
お墓参りのあとはお酒…というのは、日本のお盆と同じ流れでしょうか(笑)
この季節のウィーン名物、シュトゥルムを。

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新酒ができるまでのわずかな季節に飲まれる、発砲にごりぶどう酒。
初めて飲んだのですが、とても美味しかった。

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新酒までの季節、もう一度飲みたいな。
普段、どこかに出かけることすらままならなかった(気分的に、ですが)私にとって、
万聖節のお墓参りは、ウィーンに来て初めてのお出かけでもありました。
お出かけといっても、家から15分程度なのですが…。
彼らが私の家と、ごく近いところに眠っているということ、
身近に感じるといえば恐れ多いのですが、
音楽の都に住み、楽聖と共に在る喜びを感じることができた、素敵な万聖節でした。
また訪れます。
明日からの仕事も頑張れそう!
追記 
お墓参りからの帰り道、鐘の音に吸い込まれるように、教会へ。
万聖節のミサに、末席にて参列させて頂きました。
神父さんの言葉はあまり理解できなくても、
その場にいるだけで、気持ちが穏やかになっていくのを感じました。
きっとギフトであり、必然だったのだと思います。
幸せな万聖節でした。

KHP弾いてきました!!

9月21日、初KHP(ピアノ付ステージリハーサル)、無事終了しました!
この日、指揮者がコンツェルトハウスにオケ練に行ってしまっていたので、指揮者なしでのリハーサル。
心細く、不安に思っていると、なんと、ルグリ監督が、
「Shino, I’ll stay with you.」と言って、オケピ前に来てくださり、
「テーマとヴァリエーション」のリハーサル中、ずっとそばにいてくださりました。
普通、監督は客席のど真ん中で舞台全体を観るものなのです。
だけど、新人の私一人にオケピを任せるのは不安だったのでしょう(ごめんなさい!笑)
しかも、「幕が上がったら合図するから弾き始めてね」とか細かく教えてくれて。
ルグリがずっとそばにいてくれて、私は安心して落ち着いて弾くことができました。
次の日、ルグリに「昨日はどうもありがとう」とお礼を言うと、
「シノにとっては初めてのことばかりでしょ?僕もサポートしたいと思っているよ」と
笑顔でおっしゃってくれました。
こんなに優しい監督のもとで仕事ができて、幸せですね。
KHPは滞りなく終了。
自分としては反省点もあるのですが、
リハーサルを聞いていた同僚たちには、「シノ、よかったよ。まさか全部の音を拾って弾いているのか?クレイジーか?信じられない!その小さな体のどこにあんなエネルギーが!」と口々に言われました(笑)
チャイコフスキーの交響曲をピアノ一本で弾くのは本当に大変だったのですが、
最後の華やかなポロネーズを弾いている時は、もう本当に楽しくて幸せで!
ここへきてよかったなと。
まだまだ未熟ですが、この経験を明日への糧に、これからも頑張ります。
$こころの音色
記念すべき初KHPの日に、ウィーン国立歌劇場オケピから見た風景。
次は、お客さんで溢れた劇場のオケピでピアノ弾いてみたいな(夢は大きく!笑)