「存在感」とは自分の責任である

題名は、とあるバレエ教師のお言葉です。
先週末、泊りがけでバレエワークショップのお仕事だったのですが、
その時、小学校高学年クラスで先生が言い放った言葉がコレ。あなたたちは何を感じて踊っているの?
音楽は聞こえているの?何を想っているの?意志をもたなければ、存在感なんてこれっぽっちも出てこないわよ。
存在感っていうのは、自分の責任でもあるの。先生は、あなたたちを見ていたら眠くなっちゃう。
伝えよう、表現しようという意志を持ちなさい!
じゃなきゃ、バレエなんて辞めちゃいなさい!
ピアノの前で、じぃんと感動しながら、その言葉に耳を傾けていました。
(一瞬一瞬が真剣勝負のバレエレッスンでは、感動させられることが多く、
私は一人密かに涙ぐむことがありますw)
小学生に、なんということをおっしゃるのだろうと驚きつつも。
私が子供の頃、こんなに核心をついたことを言ってくれる人はいただろうか…と羨ましくなったり。
その昔、彼女は日本を代表する名バレリーナだったお方。
今は、海外のバレエ団で教えつつ、新国立劇場のミストレスもしていて、
ローザンヌバレエコンクールの解説でテレビにも出ていたりも…。
素顔の彼女は、加賀まり子さんを彷彿させるような、スパイシーで可愛らしい女性。
そんな彼女に10歳前後で出逢った、小さなバレリーナの卵たち。
彼女の言葉を、エネルギーを、どう受け止め、糧にしてゆくのだろうか。
そして、こんな場面に立ち会えるからこそ、
私も仕事というステージを降りられない。
睡眠時間が短くても頑張れる!
出逢いはつくづく宝物ですよね。

2007年の終わりに

今日、2007年最後の仕事が終わりました。
ラトビアから来日したユーリ・カプラリス氏による、バレエワークショップの伴奏。
5日間びっしり、ピアニスト一人で務めるのはハードでしたが
(基本的に、同じ場所で毎日演奏するのが嫌いな風来坊ピアノ弾き 笑)
長い時間を共にし、信頼感や「あうん」の呼吸を育てられ、包容力のある先生のもと、日に日にダンスも音楽も表現の幅が広がっていくのが感じられ、とても充実した仕事になりました。(彼のロシア語なまりの英語と、私の日本語なまり(?)の英語のコミュニケーションは、かなりとんちんかんでしたが 笑)
カプラリス氏と、全国から集まったダンサー・教師・生徒の情熱・感性に感化され、
毎日、ピアノを弾くのがとても楽しかったです。
思いがけない振りが思いがけない音楽と出逢って輝く、感動の連続でした。
(カプラリス氏は、あのミハイル・バリシニコフを育てた名教師でいらっしゃいます!)
「次来日したら、また君に弾いてもらいたい。ラトビアにも是非来てね」とキスしてくれました。
ラトビア、どんな国だろう?行ってみたーい☆
2007年、あちこちを旅して美しい風景や人や芸術に触れ、視野が広がりました。
そして、世界中の方との仕事がたくさん舞い込んだ一年になりました。
ロシア人、フランス人、イタリア人、中国人、ドイツ人、ポーランド人、
そして、最後はラトビアw
(もう相手が何人でも驚かないけど、挨拶のキスはまだ慣れないw)
不思議なことに、全てはイギリスから帰ってきてから、半年間の話なのです。
いろんな仕事をやめてイギリスに行ったことは、
何も関係ないようで、実は大いに関係があるのかもしれません。
仕事で出逢った方との縁が次の仕事を招き、どんどん世界が広がっていきます。
30代になって俄然仕事が楽しくなりました。
また来年も、芸術を愛する心とピアノという剣を胸に、日々楽しく生きていければいいな。
よし、2007年、美しくまとまった☆
…ように見えますが、が、しかし!
多忙過ぎた師走があと一日で終わる今、家のことがなんもできてない!!!
大掃除、年賀状書き、買い物、お料理、何ひとつしていない(涙)
明日一日で何をどうしよう?この疲労がたまったボロボロの身体で!
(そして、元旦に大阪に帰省します。なんというスケジュール!笑)
が・がんばります。
最後に、マイミクの皆さん、今年もどうもありがとうございました。
ミクシィからも豊かな恵みをたくさん頂きました。感謝しています。
どうぞよいお年をお迎えくださいね。