フランス→スイス 鉄道の旅

【2007年フランス・スイス旅日記】

4泊したシャモニーに別れを告げ、今日はスイスに向います。
アルプスの朝、月が輝いています。

目が覚めたらこの光景。

ベッドでまどろみながら、アルプスに昇る月を愛でるなんて、

なんだか夢の続きみたい。
こころの音色

大好きなシャモニーとお別れするのが辛かったので、早朝から散歩に。

こころの音色

あぁ、この柔らかい水・・・
こころの音色

実は私、1年ほど前から手荒れに悩まされていまして、
イギリスの硬水に触れて更に悪化したのですが(笑)
シャモニーの5日間ですっかり治ってしまったのですよ!
さすがはアルプスのお膝元(エビアンやアヴェンヌも近くなのです)
水って大事ですよね。嗚呼シャモニー・・離れがたい!
旅ってやっぱり切ないものだな。
すべてが一期一会。

でも別れがあるから出会いもあるはず。
今日は大好きなスイスへ行く日。
鉄道での国境越えって、どんな感じでしょう?
モンブランエクスプレスに乗ってシャモニーからマルティニーへGO!
こころの音色

車内は窓が大きく、景色が存分に楽しめるようになっています。
アルプスの壮大な自然が迫ってきます。
こころの音色

国境のシャトラールフロンティエール駅で電車を乗り換え。
と言っても向かいの電車に乗り換えるだけ。
国境越えの手続きは何もナシ。

(ジュネーブからシャモニーに行くバスでは、国境でパスポート確認があったのだけど…)
とりあえず、スイスです。6歳の時に訪れて以来の、大好きなスイス!

スーイースー!(笑)

どんどん標高が高くなってきます。すごい駅・・・
こころの音色

そして、急な勾配をブレーキをかけながらゆっくりと下ります。
(歩く方が早いのではないか?というスピードで)
こころの音色

スイス・ヴァレー州マルティニーに到着。
ここで両替(ユーロ→スイスフラン)などを済ませ、次はジュネーブゆきの電車に乗り換えます。
マルティニーまでは登山鉄道でしたが、ここからはひたすらレマン湖畔を走ります。

三日月形のレマン湖の半周(スイス側)を周るのです。
もう気分は「おおブレネリ」
♪おぉブレネリ、あなたのお家はどこ?
私のお家はスイッツランドよー、きれいな湖水のほとーりなのよー。
ヤーッホォー、ホートラララ、ヤッホホートラララーーー・・・
・・・テンション高くて、壊れ気味。

モントルー駅通過。シヨン城には、子どもの頃訪れた記憶があります。

こころの音色
モントルーは世界的ジャズフェスティバルが開催される街でもあります。
そしてブヴェイ駅にて途中下車。
特に観光地というわけでもないこの街に何の用かというと。
このブヴェイという街、チャップリンが晩年を過ごした街であるのです。
こんな素敵な場所に、チャップリンはいました。
ロンドン・レスタースクエアのチャップリン像と全く同じ像!
こころの音色

チャップリンの家はこの丘の上。
こころの音色

レマン湖畔にはたくさんのバラが咲き誇っていました。
きっと幸せな晩年だったのではないでしょうか…
こころの音色

それにしても、スイスは暑い!!!
シャモニーとの気温の差は一体何?
熱中症になりそうでふらふらしつつ、ブベイの街を歩きました。
さて、次に向うのは隣駅のローザンヌ。
そう、あのバレエの聖地、ローザンヌです!!!
まさか、ローザンヌに行くことになるとは思ってもみなかったので、

何も下調べをしてきていないのですが、聖地にたどり着くことができるのでしょうか。
続く

旅日記 いざモンブランへ

今日は、いつもお世話になっているバレエスタジオ創立記念パーティーだったのに、

昨夜から、ひどい嘔吐・・・。

きっと、晩ご飯にさばいた刺身にあたってしまったのだろう。

残念だけれど、今日はおうちでおとなしくしていることに汗

ということで、ものすごーく暇なので、

過去に書いた旅日記を、ご紹介したいと思う。

2007年、イギリスに住んでいた両親と共に、フランス&スイスへ旅した時の記録。

ちなみに、この日以前のフランス・イギリス日記は、2007ヨーロッパ旅行 のタグへどうぞ。

いざモンブランへ。

フランスはシャモニーへ来て4日目。

いよいよ、ヨーロッパ最高峰モンブラン(4807m)を見に行くことに。
モンブランは、もちろん私ごときが登れる山ではありませんが、
世界最標高まで登るケーブルカーが、エイギュ・ドゥ・ミディ(3842m)の山頂に連れて行ってくれ、そこから間近にモンブランを眺めることができるのです。
エイギュ・ドゥ・ミディは、その名の通り鋭く尖った岩の山。
そんなところにケーブルカーで行くことができるなんて。科学って凄い。

こころの音色

今日は快晴。モンブラン見えるかな?

ケーブルカー乗り場。2本のケーブルカーを乗り継ぎ、山頂へ。
こころの音色

10分後、2317mの途中駅に到着。既に下界が遠い!
こころの音色

気圧に慣れるため、ここで一休み。

15分ほど休んでから、第二区間のケーブルカーに乗り、3842mの山頂へ。

これがエイギュ・ドゥ・ミディの山頂。

写真を撮った場所はケーブルカーの到着地で、

ここから岸壁の中を貫くエレベーターに乗って山頂へ。

こころの音色

スイスアルプスを天空から眺める。空を飛んでいる気分~。

こころの音色

アルピニストが!

こころの音色

氷点下の雲のなか。寒すぎ!
こころの音色

つらららら

こころの音色

母は急な気圧の変化で体調不良に。
1時間ほど休んで復活した母と父とモンブランを見にバルコニーへ。
去年の父の誕生日、両親はイタリアのグランドジョラスにモンブランを見にいったそう。

今度はフランス側!とやたら陽気なお二人さん。

モンブランは写真下左上の雲のなか。

一瞬だけ、顔を出してくれました!
こころの音色

一瞬だけでも、ここまで登ってきた甲斐がありました!(ケーブルカーだけど笑)
これが地球の屋根、アルプスかぁ。
素晴らしさのあまり、イギリスの記憶が全てなくなりそうに(笑)
それくらいのインパクトがありました。
シャモニー、いつかまた来たい!
そして、いつでもどこでも乾杯している父と娘。
3842mでの気圧も何のその。もはやアル中?(笑)

こころの音色

フィガロの結婚

今日のお仕事は、オペラ「フィガロの結婚」舞台稽古の伴奏でした。

フィガロ全幕を弾くのは何年ぶりだろう・・・ガーン

最近は、すっかりバレエ界の住人になっていたのであせる

お声をかけて頂いて嬉しかったです。

私にとって、「フィガロの結婚」は初めて弾いたオペラ作品。

大学3年時、同じ音大の指揮科の人に誘われて、

いろんな音大の人が集まって全幕上演する公演に参加させて頂きました音譜

初稽古はいきなり日光の合宿で!

初見で2幕フィナーレを弾いたのが、今となってはいい思い出(無茶過ぎる!笑)

そこで、私はオペラの薫陶を受け、まんまとハマり(笑)

卒業後もオペラを弾いていきたいと思うように。

音大卒業後、初めての仕事も「フィガロ」でした。

雲の上の歌い手さんが集まるプロダクションで、憧れの新国立劇場での公演音譜

卒業して一週間後に知った新たな世界。

周りの方は皆さんプロフェッショナルで、自由で闊達で、音楽も演技もキラキラしていて。

稽古中、毎日楽しくて仕方なかったのを憶えています。

指揮者や歌い手さんの方々にたくさんのことを教わり、仲良くなり、

そのご縁が今の音楽生活に繋がっていますラブラブ

千秋楽にマエストロに頂いたフルスコアも大切にしていますラブラブ

私にとって素敵な思い出がいっぱいつまったフィガロの結婚。

こうして、時を経て弾いてみると、また違った味わいを感じるものです。

展開の素晴らしさ、内声やハーモニーの妙に気づいたり。

3幕6重唱の魅力に酔いしれるようになったのも最近です。

先月の講習会でも「モーツァルトは本当に天才だ」と感慨深く思ったものです。

フィガロの結婚、機会ある限り、大事に弾いていきたいです♪

なんだか久しぶりに舞台を観たくなったな。

10月には新国立劇場でフィガロが上演されるのです。

しかも、新国コレペティ陣は、初仕事でご一緒した指揮者陣ビックリマーク

10月といえば、バレエ団怒涛の三部作稽古真っ盛りで、

私はかなりヘビーな毎日(精神的に笑)を送っていると思われますが、

オペラにエネルギーをもらいにいこうかな。

チケット取っちゃおうかなーーーラブラブ