収録初日

今日は、12月に発売されるDVDの収録初日でした。

バレエ作品の中の、3つのグランパドドゥを、ピアノ伴奏で収録しました。

朝、豊洲のスタジオに入り、ヘアメイクをしてもらってから、ピアノの調整に。

ご一緒したダンサーさんは、日本を代表するトップダンサー。

収録するのは、超絶技巧が繰り広げられる、とても華やかで芸術的な作品。

ダンサーの体力を無駄に消耗させない為にも、常にパーフェクトな演奏が求められます。

ただでさえ、とっても難しく、ノーミスで弾くのが容易なことではない曲目ですが、

そんなことは、私の都合。プロが集結する現場に、自分の都合なんて持ち込めません。

「一発で決めたい!」と力強く言うダンサー。

きりっと前を見つめるまっすぐな瞳、まっすぐな背筋。

ただただ高みを目指して精進する、芸術家の姿がそこにありました。

私も張り詰める緊張を集中力に変え、深呼吸をし、お腹にグッと力をこめる。

キャリアも力量も知識も人としての器も、私より格段に上の方とご一緒することを、

プレッシャーと捉えるのではなく、プラスの力にできますよう。

今日の自分より、明日の自分の方が成長できていますよう。

気づけば、10時間以上スタジオにいて、ようやく本日の分を撮り終わりました。

明日もまた朝から。ベストを尽くせるよう、がんばります!

泣いても笑っても

こころの音色-091012_210357.jpg

明日から、12月に販売されるDVDの収録が始まります。
今日の午後はカメラマンさんも入っての最終リハーサル。
4時間のリハーサルの後、

大急ぎで移動して、今度は別の本番。フルートの伴奏。
本番を終えて帰宅して、しばし気絶…。
が、我が身に鞭を打って、練習スタジオへ。
泣いても笑っても、今夜が最終練習。

「この音はクラリネットで、これはファゴットで。

ふぅん、ここで弦と管の掛け合いになって、モチーフが広がっていくのね。

・・・なら、どう弾こう・・・」

ああでもない、こうでもない。

なんて、本番前日になって、あれこれ始めるのは、どうなんだ・・・。

まぁ、何も考えないよりはマシだと、前向きに捉えて、

自分の可能性を信じて、限界を決めずにやらなくっちゃね。

力を尽くします! !!

NEW YORK CITY BALLET

昨夜、オーチャードホールにてニューヨークシティバレエ公演を観てきました。

この日はなんと、ど真ん中の席(一階席通路挟んで一列目センター)にご招待頂きました!
観劇歴の長い私も、さすがにこんな席初めて。
特等席をありがとうございます!

さて、この日のAプロ。
幕開けはバランシンの「セレナーデ」。
以前、新国バレエ団でも上演されましたが、それに比べると精度が甘いなという印象。
いえ、本家はこちらなのですが…。日本の群舞の美しさを見慣れているとね。
でも、だからこそ、人間らしさやドラマ性が際立って見えたのかもしれません。
なんとも美しいチャイコフスキーの楽曲は、水のように滑らかで淀みがなく、清らかな流れを生みだしていました。
そして、同じくチャイコフスキーの「チャイコフスキーパドドゥ」。
春の歓びと若さが弾けるような名作で、私の好きなパドドゥBest3に入る作品。
(ちなみに、他は「海賊」や「眠り」、「ロミジュリ」のバルコニーシーンなどがエントリー☆)
今回は指揮者(同バレエ団音楽監督)の紡ぎだす演奏が本当に素晴らしく、

若々しく歓喜に満ちた、幸福なひと時になりました。
プログラム後半は、「ウェストサイドストーリー」。

なんと、ダンサー陣が歌うのですよ!バレエダンサー歌うの巻!

一声めを耳にした時、あまりに意外だった為か、

「おっ!発音イイ!」などと見当違いの感想を抱いてしまいました。

当たり前やん、アメリカ人やし・・・(爆)

とてもとても素敵でかっこよいステージを味わった私は、

なんだかニューヨークに行きたくなりました☆
それはそうと、近々、チャイコフスキーバレエ作品の収録仕事を控えている私。

鮮やかで生き生きとしたチャイコフスキーバレエをこのタイミングで観ることができたことは、とても幸運でした。

たっぷり栄養補給させてもらいましたので、がんばります!