パドドゥに学ぶ、男女の極意

パドドゥ収録、無事に終わりました~!

(注・題名は撮影したDVDの題名ではございません、念のため 笑)

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ものすごい集中力、精神力、体力を要する仕事でありました。

連日長時間の撮影で、誰も弱音ひとつ吐かないけれど、

きっと皆それぞれの限界に挑戦していました。

私は集中力の限界で、指が震えて弾くのが困難になったり・・・。

でも、なんとか無事、役目を果たすことができました。

ダンサーさんと心が通った!と思える瞬間は、何よりも充実していましたね。

ラストシーンを撮っている時、「もうこれで終わってしまう・・・」と突如寂しさに襲われました。

自分なりに一生懸命取り組んできた仕事だったので、、、

でも、寂しさを感じられる仕事ができるのは、幸せなことなんですよね。

その瞬間を忘れないよう、胸にしまっておこうと思います。

さて。

パドドゥとは、一般的に、男女二人で踊られる踊りのことを言うのですが。

今回の撮影を通して、私は踊りのみならず、男女のパートナーシップについて、勉強させて頂きました♪

パドドゥで大事なこと。

・相手によりかかりすぎず、自らまっすぐ立つ努力をすること。

・相手を全面的に信頼すること。

・相手を思いやること。

・自分が辛いときも、相手を思いやる優しさを。

・一人より二人の方が楽しいよね!という喜びを。

言葉にしてしまうと陳腐かもですが、

そのまま男女関係の極意に通じるものがありますよね。

やっぱり芸術は、言葉を使わずとも、人生において大事なことをたくさん教えてくれます。

DVDは、12月23日全国発売となります。

収録日には、新聞社や雑誌社の記者さんが取材にいらしていたので、

媒体にも載ると思いますが、詳細が決まったら、ブログでもお伝えしますね。

どうぞお楽しみに♪

NEW YORK CITY BALLET

昨夜、オーチャードホールにてニューヨークシティバレエ公演を観てきました。

この日はなんと、ど真ん中の席(一階席通路挟んで一列目センター)にご招待頂きました!
観劇歴の長い私も、さすがにこんな席初めて。
特等席をありがとうございます!

さて、この日のAプロ。
幕開けはバランシンの「セレナーデ」。
以前、新国バレエ団でも上演されましたが、それに比べると精度が甘いなという印象。
いえ、本家はこちらなのですが…。日本の群舞の美しさを見慣れているとね。
でも、だからこそ、人間らしさやドラマ性が際立って見えたのかもしれません。
なんとも美しいチャイコフスキーの楽曲は、水のように滑らかで淀みがなく、清らかな流れを生みだしていました。
そして、同じくチャイコフスキーの「チャイコフスキーパドドゥ」。
春の歓びと若さが弾けるような名作で、私の好きなパドドゥBest3に入る作品。
(ちなみに、他は「海賊」や「眠り」、「ロミジュリ」のバルコニーシーンなどがエントリー☆)
今回は指揮者(同バレエ団音楽監督)の紡ぎだす演奏が本当に素晴らしく、

若々しく歓喜に満ちた、幸福なひと時になりました。
プログラム後半は、「ウェストサイドストーリー」。

なんと、ダンサー陣が歌うのですよ!バレエダンサー歌うの巻!

一声めを耳にした時、あまりに意外だった為か、

「おっ!発音イイ!」などと見当違いの感想を抱いてしまいました。

当たり前やん、アメリカ人やし・・・(爆)

とてもとても素敵でかっこよいステージを味わった私は、

なんだかニューヨークに行きたくなりました☆
それはそうと、近々、チャイコフスキーバレエ作品の収録仕事を控えている私。

鮮やかで生き生きとしたチャイコフスキーバレエをこのタイミングで観ることができたことは、とても幸運でした。

たっぷり栄養補給させてもらいましたので、がんばります!

バレエアステラス2009

日曜日、新国立劇場に、「バレエアステラス2009」公演を観にいきました。

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最近仲良しの、新国立劇場バレエ団ソリストの本島美和さんが出演されていて、

入手困難なチケットを取ってくださいました♪

この公演は、海外で活躍されている日本人ダンサーを迎えたガラ公演で、

普段は日本ではなかなか観られないダンサーさん達の踊りを観ることができて、

とても新鮮でおもしろかったです。

ドレスデン国立歌劇場バレエ団の浅見紘子さんのコンテンポラリー、

ベルリン国立バレエ団の針山愛美さんの白鳥、

ボリショイバレエ団の岩田守弘さんのサタネラ、

オーランドバレエ団の安川千晶さんとエディ・トバーさんによるロミオとジュリエット

などが、とても素晴らしく、心に残りました。

ロミオとジュリエットは、胸が熱くなり、涙が止まらなくて…、

コンタクトが落ちそうになっちゃいました。

日本でも知名度の高い岩田さんはさすがの貫禄で、拍手喝采でしたね。

美和さんの「ラ・シルフィード」も、とっても素敵でした。

彼女は表現力が豊かで、心の美しさ、まっすぐさが踊りに表れているダンサーさんなのですが、

シルフィードでは、アームスの動きが繊細で柔らかくて、本当の妖精みたいでしたよ。

また新境地を開かれましたね、美和さん。

ちょうど、仙台在住の元バレリーナのお友達が東京に帰省していたので、一緒に観にいったのですが、

とても喜んでもらえ、また感動を分かちあうことができて、嬉しかったな。

それにしても、日本人ダンサーが海外で活躍するのは、すごいことなのですよね。

そのエネルギッシュさ、情熱、芯の強さが伝わってきて、

私も元気と勇気をもらえました♪

たっぷり充電させてもらったので、今週も頑張ります!

追記

この日、ロビーで懐かしい方にお会いしました。

そのお方は、バレリーナの安達悦子さん。今回の公演の選考委員を務めていらっしゃいました。

私は音大時代、桐朋の演劇科のバレエクラスで初めてバレエピアノを弾いたのですが、

その時、一年間お世話になった先生が、安達先生でした。

彼女のような素敵なダンサーに出会っていなければ、今の私はいなかったかもしれません。

あれから10年、現職場で再会するという素敵なご縁に、心があたたかくなりました。