心臓が止まるかと思った!!

昨日の朝、某バレエ団に仕事に行きました。
いつものようにピアノを弾いていて、
ふと、ピアノの隣で踊るダンサーのただならぬ気配を感じて目をやると、
そのお方は、なななななんと、吉田都様!!!
あまりの事態に、一瞬息も手も止まりそうになる・・・。
吉田都さんといえば、英国ロイヤルバレエ団のゲストプリンシパル、「英国の至宝」ぴかぴか(新しい)
去年の秋、ロンドン中の地下鉄構内に、都さんのポスターが飾られていた。
国立バレエ団で弾いていると、世界のスターに会える機会は多いけれど、
それは事前に知っているから、心の準備ができるというもの。
今回のように私立バレエ団で世界的スターにいきなり遭遇すると、本当に驚きます。
心臓に悪い!!!
都さんのバレエレッスン、彼女は、圧倒的にストイックでした。
誰も話しかけられないほどに。
何年も何年も毎日、彼女はこのように厳しく自分に向き合ってこられたのだな、と。
その結果が、あの輝かしい舞台であり、世界中の賞賛なのだろう、と。
昔、何かのテレビ番組(NHKの仕事の流儀だったかな?)で、
「プロフェッショナルとは?」と聞かれた都さん、
「闘い続けられること。言い訳をせずに闘い続けること」
と、答えられていた記憶があります。
水曜日にお逢いした由理恵さん、金曜日にお逢いした都さん。
今なお、現役トップを走り続ける同い年のお二人。
お二人は、私のおよそ一回り年上である。
そういえば、私は昔から、一回り上の女性の仕事っぷりに憧れ、
目標にしてきていた気がする。
私が一回り歳をとった時、この方々のように人の心に何かを遺す仕事ができているだろうか・・・。日々自分に問うていきたい。
(しかしながら、私が憧れてきた方々は全員、子どもを産まずにバリバリご活躍、

というのがなんとなく複雑な気分ではあるのだけど^^;)
ついでに、都さんにお逢いした直後に、携帯のワンセグで見た、
バンクーバーオリンピックフィギュア男子フリーの試合に感動させられて。

私もうだうだしていないで、頑張んなくっちゃ!!

一途な志を持つ者だけが。

本日、
バレエダンサー下村由理恵さんの「2009年度紫綬褒章受賞記念パーティー」にお招き頂き、

パークハイアットホテルにでかけて参りました。
パークハイアットは、私が学生の時から、一番好きなホテルだったのですが、
仕事の関係でこのような晴れがましい場に呼んで頂けるのは、また格別な気分。
ブラックドレスとフェラガモのパンプスに、シャネルの香水をまとい、
いつもの何倍も高揚した気分で出かけました。
いつものように、優しく、凛々しく、輝かしい由理恵さん
こころの音色

お母様のスピーチで知ったことなのですが、
小学生の頃の由理恵さんは、お稽古場の誰よりも練習熱心な子どもだったそうです。
一番最後まで居残りして練習し、いつもお教室の鏡とトイレを磨いて帰る、
そんな少女だったらしいです。
そんな少女が、16歳で東京にでてきて、ダンサーとしての礎を固め、
21歳でご結婚され、のちに単身英国に渡り、永年ご活躍され。
本拠地を日本に移し、今は押しも押されぬ日本トップクラスのバレエダンサー。
私は、由理恵さんの魂ある踊りが大好き!
10年来のパートナーでいらっしゃる佐々木大さんに「じゃじゃ馬」と言われていましたが(笑)、
そうそうそう!本当に魅力的なじゃじゃ馬さんなんですよね!!!
彼女の歴代パートナー。素晴らしきダンサーの皆様
こころの音色

(すごいメンツです!迫力あります!)
普段、仕事場でお会いしても、挨拶するチャンスがなかった方々や、
お会いしたかった方々とお話でき、とても有意義な時間を過ごしました。
由理恵さんはもちろん、ここに集まる誰もがきっと「芸術」に生きている方々なのでしょう。
その末席にご招待頂いた私も、自分がこの仕事を始めて10年の歴史を振り返りつつ、
この時、この場にいられる幸せをかみしめておりました。
由理恵さん、おめでとうございます。
そして、いつもありがとうございます。

こころの音色

これからのご活躍とご多幸を心より祈念しております。
ちなみに、本日の余興は面白すぎました。
なんせ、全員日本を代表するトップダンサーですから!
ご主人の篠原聖一氏は、十八番のチャップリンとマイケルジャクソン(!)を踊り、
彼女の歴代パートナー達もエンターテイナーっぷりを発揮して、
会場は爆笑の渦。 人を幸せにする術をもっている人たちです。

一途な志を持つ者だけが至る境地、私も一生かけて目指したいと思います!
あと、私も、いざという時の為の余興を考えておこう!ピアノ以外で!(笑)

DVD発売&よいお年を・・・

10月に収録したDVDが、ようやく店頭に並びました。
こころの音色

「下村由理恵&佐々木大が踊る、パ・ド・ドゥ・レッスン」

「眠れる森の美女」第三幕より オーロラと王子のパ・ド・ドゥ
「ドン・キホーテ」第三幕より キトリとバジルのパ・ド・ドゥ
「眠れる森の美女」第三幕より 青い鳥とフロリナ王女のパ・ド・ドゥ
どうですか、この究極のハッピーオーラ満載の演目!これらのレッスンと模範演技が収録されています。指導・監修は、下村さんのご主人の篠原聖一さん。ピアノは全編私が弾いておりますが、こちらは「模範」な演奏ではありません(汗)
ともあれ、ここ数年一緒にお仕事をさせて頂いている、私の敬愛するダンサーの方々と、この素晴らしい演目の数々を追究できたことは、私にとって本当に大きな糧になりました。
ちなみに、下村由理恵さんは、2009年秋の紫綬褒章を受賞されました。
私はこの方の踊りに、今までどれだけ救われてきたことでしょう。
いつも背筋を伸ばして、光ある道を力強く歩むそのお姿を見ていると、私も自分自身の「軸」を思い出し、力がわいてくるのです。また、彼女はいつも感謝と賞賛と励ましを惜しみなく伝えてくださいます。本当に素晴らしい、大好きな、憧れの女性です。
このDVDを通して、パドドゥの楽しさや奥の深さを、多くの方に感じて頂けることを願っています。目指せ!パドドゥDVD第二弾制作!!!
次は何の演目がよいでしょうか♪バレエをお好きな方、是非チャコットなどでお手にとってみてくださいね♪
http://cc.columbia.co.jp/shop/product/info.asp?gc=XI2021

さて、わたくし、明日からまた日本を離れます。バタバタと旅立つので、年賀状も満足に書けておりません新年のご挨拶ができないことをお許しください。帰国は1月中旬の予定です。

2009年、いろんな気づきがありました。痛みも伴いました。苦しい時期も長かったです。でも、それは私にとって必要なことだったし、より良い方向へ、大きく前進する為の変化だったと思っています。立ち往生していた私を、周りの人が支えてくださいました。また歩き出すことができて、今、とてもとても幸せな年の瀬を迎えられています。

どうもありがとう。心から感謝しています。2010年が素晴らしい年になりますよう。

皆様も、どうぞよいお年をお迎えください。