シンデレラ

「シンデレラ」公演が無事開幕し、はやくも折り返し地点にやってまいりました。


こころの音色-101127_155926.jpg

新国のシンデレラには、私、深い思い入れをもっていますラブラブ

なぜなら、私が初めて観た新国バレエ公演が、このシンデレラゆりくどぅなのです。

1999年、吉田都さん主演の初演公演でした。

それまでは、新国ではオペラ公演ばかり観ていたのですが、

たまにはバレエでも、と思ってでかけたところ、

その舞台の美しさと完成度の高さに、圧倒されてしまいました。

ちょうどその年にバレエ伴奏を始めたこともあり、

(まだ学生でしたが、桐朋学園の嘱託伴奏員をしていました)

いつかここで働けたら!と夢を抱くようになりました。

当時の私にとっては、夢のまた夢でしかなかったのですが、

志を持って続けていればチャンスは訪れるもの。

6年前の誕生日当日に、新国で初めて弾く機会を与えていただき、

それから6年がたち。私の夢の原点である、シンデレラ公演に仕事として携わることになりました。

初めて観た日から11年。ついにここまで来たという感慨が胸に広がります。

音楽も本当に素晴らしいですよね。

初演を観る前、プロコフィエフ弾きであるピアノの師匠にも、

「シンデレラはこの世のものとは思えない甘美な音楽だよ」と聞かされていたのですが、本当にそう!

ロミジュリが人間の情愛を描いたものであるなら、

プロコのシンデレラは、神秘的で人智を超越した何かを表現しているような気がします。

初めて観て以来、その魔力にすっかり魅了されてしまい、

iPodでも常に再生回数ベスト25に入っているという気に入りっぷり。

先日、友人に言われたのですが。

「昔、志野の家に泊まりに行ったら、シンデレラのCDをずっと聞かされたよね。

しかも、何度も一時停止しては「今のとこ!」ってリプレイして聞かされたよね~」って…。

ははは…なんというおしつけがましさ(笑)

そのくらい大好きなんです、シンデレラ。

ドキドキして稽古初日を迎えたのですが、

私が弾く初回の稽古でいきなり、「じゃ、二幕グランパドドゥを!」と言われ。

えーーーーー!そんな佳境から入っちゃう!?悶絶しそう(笑)

アシュトン振付二幕グランパドドゥの動画一幕ヴァリエーションの動画

稽古でも一人での練習でも、弾きながら鳥肌がたったり、

涙してしまうことも一度や二度ではありませんでした。

シンデレラがかぼちゃの馬車で舞踏会へ行くシーン、舞踏会に到着したシーン、

灰かぶりの洋服で家に帰ってきて踊っていたら、ポケットからガラスの靴がでてきたシーン。

プロコの楽曲とアシュトンの振付が素晴らしすぎて、

ついシンデレラに感情移入しちゃって涙がでるんですよね。自分がシンデレラとして生きているような。

あーーーー!語りたい!!シンデレラの魅力をもっと語りたい!!!

暑苦しいですね(笑)

あと、3公演あるので、まだシンデレラ公演をご覧になられていない方は是非劇場へ!

ちなみに、昨日の公演のリハーサルを弾きに劇場に向かっていたら、

くつが…

こころの音色-DSCF0036_ed.jpg

なんてことーーーーーームンク

これ、まだ10回もはいていないのに!(しかもこれ、今年ヴェネツィアで買ったフェラガモ…)

よりによってシンデレラ公演当日に、、、シンデレラにシンクロしちゃったかな(笑)

靴が壊れたおかげで、今日は足腰筋肉痛です…。

皆様も、どうぞお足元に気をつけて(笑)、劇場にいらしてくださいねラブラブ

ぱったぱた

今日は劇場内を上へ下へと駆け回っておりました!

今日は「シンデレラ」公演の舞台稽古(ピアノ伴奏)。

加えて、リハーサル室ではマエストロ&東フィルさんによるオケ練が。

ついでに、私は舞台稽古前の抜き稽古で弾くことになっており。

もうひと部屋の抜き稽古の様子を伺いつつ、

舞台稽古用の打楽器を調達しにいったり、

もうあっちこっちダッシュで移動ダッシュ

こんな日ばかりは、劇場の広さが恨めしくなります(笑)

さて、稽古ピアニストの仕事をしていて、最も幸せな瞬間のひとつといえば、

本番前のオケ練に立ち会う時でしょうか。

柔らかで色彩感溢れるオーケストラにバトンタッチするとき、

いいようもない安堵というか、充足感を感じるのですラブラブ

しかも、新国×シンデレラ×D.ガルフォース氏×東フィルは、

鉄板の間柄というか、もはや、あうんの呼吸!

本日のオケ練、2幕3幕はほとんど返しなし目

シンデレラの登場シーンだけ「subito piano!! super beautiful!!!」

と指示がでたものの、その他はマエストロいわく「パーフェクト」だそうです!!

パーフェクトなシンデレラ!私もこのオケの中でピアノパートを弾いてみたい!

いや、プロコならヴァイオリンでもいいなラブラブチェレスタもおいし過ぎるしなラブラブ

と、幸せ気分に浸りつつ、オケ練が終わったは劇場に移動して、ささっとオケピットに入り、

先輩ピアニスト氏のアシスタントで、譜めくりと打楽器を。

オケピという特等席から観るシンデレラの舞台、それはそれは美しいものでした!

私は、新国のシンデレラには、深い想い入れがあるのですが、

長くなりそうなので、それはまたの機会にラブラブ

本番まであと5日。

寒い日が続きますが、皆ベストコンディションで舞台に臨めますよう。

ベジャールバレエに遭遇

週末、とっても素敵な出来事がありましたラブラブ

うふふふふ。

土曜日、仕事(バレエレッスン2クラスの伴奏)を終えて、

いつものように、練習をしに劇場に向かおうと思ったのですが、

なんだかどうにも疲れていて身体がだるくて、練習できる感じではなく…。

なんとなくふらふらと銀座に寄り道することにしました。

銀座に着いたら、誰かとお茶でもしたくなって、仲良しの新聞記者に電話。

(彼のオフィスはこの辺りだし、休日出勤でもしてるかな?と思ったのでねひらめき電球

お誘いすると、ちょうど仕事が終わったところだったらしく、すぐ合流することにニコニコ

「私、このあと練習するつもりだから、少しだけ~」などといいつつ、

丸の内界隈を歩いていたんです。

すると、一軒のお店のウィンドウに「ベジャールバレエ」の文字が…・。

今、来日中の、スイスのベジャールバレエ団!!

こころの音色-101106_193325.jpg

なんでも、期間限定で、丸の内のお店で、来日公演の衣裳展をやっているらしく!

土曜日は、そのオープニングレセプションで、

芸術監督のジルロマン氏も、デザイナーのジャンポールノット氏も、

ベジャールバレエのダンサーの方々もいらっしゃったのですビックリマーク

こころの音色-101106_200823.jpg

お店の外から中をうかがっていると、新聞記者氏のお知り合いの方がいらっしゃり、

「どうぞお入りください」とおっしゃって頂き、

急遽シャンパンパーティーに参加させていただくことにラブラブ

こころの音色-101106_183910.jpg

ジャンポール・ノット氏とジル・ロマン氏。

こころの音色-101106_191407.jpg

こころの音色-101106_192746.jpg
 

店内に飾られた衣裳のバックには、名作中の名作、「ボレロ」の映像も流れ。

プリンシパルの、ジュリアン・ファブローとエリザベット・ロスもいらっしゃいました。

ちなみに、ベジャールバレエの王子、ジュリアンファブローとは、共通の友人がいて、

その方の話で盛り上がりましたラブラブ

今回の公演の振付のお話もお伺いしました。

もうなんだか夢みてるみたい…。

今日は、仕事と練習で、ごく地味な一日を過ごす予定だったのに…、

ジル・ロマンに会い、ベジャールバレエのプリンシパルの方とシャンパン片手に談笑することになろうとはラブラブ

本当に、人生分からないものですね!

そういえば昔、ローザンヌに行った時も、図らずもベジャールバレエに迷い込んだことがありましたが、

こちらのカンパニーとは、不思議なご縁があるのかもしれません(笑)

こころの音色-101106_194955.jpg

ちなみに、ベジャールバレエ団来日公演では、

ベジャール振付の「火の鳥」も上演されるんですよね。

火の鳥といえば、新国の公演も無事終わったばかり。

観にいきたいなー!

この日は、結局練習はできなかったけれど、

なんだかこの素敵な場に、必然的に導かれたような…。

練習以上の、素晴らしい糧を頂いた気がします。

素敵なGIFTを、ありがとうございます。

"Les Costumes de Bèjart par JPK"