クリスマスコンサートのお知らせ

今年も、恒例のクリスマスコンサートをおこないます。
告知が遅くなってしまったうえ、皆様ご多忙な時期とは思いますが、
もし、お時間ありましたら、是非遊びにきてください。
こころの音色

◆日時◆12月12日(土)16:00開演(15:30開場)
◆場所◆sonorium(ソノリウム)京王井の頭線永福町駅徒歩7分
    http://www.sonorium.jp/
◆チケット◆全席自由 4000円
◆出演◆大場恭子(ソプラノ)、
    杣友惠子(メゾソプラノ)、 
    滝澤志野(ピアノ)
◆曲目◆Handel 「メサイア」より抜粋、Mozart「C-mollミサ」より抜粋、Humperdinck「ヘンゼルとグレーテル」より二重唱、クリスマスソングメドレー他…(即興ピアノソロも演奏予定)
「二期会」所属の新進気鋭の歌手お二人とともに。

3人集まると話が弾みすぎて、練習に入るのに1時間はかかるというトリオ。
(私がイギリスに行っている間は、すんなり練習がはかどったらしい。なぜだ!!)
先日、中打ち上げ(キックオフ会)として、初めて3人で飲みに行きました。
音楽のこと、人生のこと、アツく語ること6時間。 いやーアツかった。

ま、私は、ビール、ワイン、焼酎、日本酒、梅酒をチャンポンして、
ツブレてたんですけどね(笑)
あと1週間で更に良いものをお聴かせできるよう、
3人の感性とエネルギーを集結して、がんばります。
是非いらしてくださいね。

気づき、そしてコンサート

今日は、コンサートでした。

声楽家7人分の伴奏を1人で受け持ったので、合計25曲!

師走に入ってから激務が続くなか、なかなかハードなお仕事でした。

開演前に↓
こころの音色-091205_182352_ed.jpg

ステージはとても充実していて、楽しかったのですが、

それにしても、音楽というものは・・・・(感無量)

実は最近、得がたい経験をさせて頂いたのです。

このコンサートの為のレッスンで伴奏をしていた時のこと。

10年来、共にお仕事をさせて頂いている師匠が、私に伴奏法のアドバイスしてくださったのですが、

それが、今までの自分の価値観をくつがえすほどの奏法だったのです!

なんでも、「ピアニストは皆、そう弾いてしまうし、私の知っているピアニストのなかで、これを実践できた人は、ただ1人しかいない」らしいのですが。(その方は、その筋では高名な実力派のピアニストさんでいらっしゃいました。)

その奏法にあまりにも感動した私。

「10年も一緒に演奏していて、なぜ今まで教えてくれなかったんですか??」とたてつくと、

「たいていのピアニストに言っても解らない。君に言っても解らないと思っていた。

でも、今日の君なら、、理解するような気がしたから」とおっしゃるではないか。

私は一瞬言葉を失いました。

だって、私は最近、とある気づきがあって、

自分の生き方について反省したり、考え方を変えようとしていたのですが、

その内省と奏法のアドバイスは、根本的に同じ話だったのです。

・・・心を見抜かれたことにもびっくり。

人生も音楽も同じなんです・・・。

というより、人生があって、その延長に音楽が在る。

演奏にはその人のすべてが出てしまう。

相手を信頼して、ゆだねること。

互いに生かし、生かされ、更なる信頼と発展が生まれる。

音楽の話をしているんだか、人生の話をしているんだか、終いには分からなくなってきました(笑)

それ以来、音楽、共演者に対する気持ちに変化が生じ、

「歌いやすくなった!」と言って下さる方も多くて。

(その分、今までの自分はなんだったんだ!と相当落ち込みましたが)

私自身も、とてもおおらかな気持ちになれるのを感じたのでした。

気づくこと、学ぶことに、遅すぎることはないし、

生きることは、成長していくことなんだな、と思わされた出来事でした。

それにしても今日は疲れました。

ぐっすり寝まーす!

ペタしてね

ロイヤルバレエ「眠れる森の美女」

ロンドンに着いた次の日。
コヴェントガーデンのロイヤルオペラハウスへ、
英国ロイヤルバレエ「眠れる森の美女」を観に行きました。
実はロンドンに行く話が決まったのが9月。
ちょうど同じ頃に、バレエのレッスンDVD収録の話が降ってきました。
収録曲が「眠れる森の美女」であること、
渡航時期にロイヤルで同演目が上演されていること。
なんて素晴らしい偶然!と感動した私。
人生に起こること全ては繋がっているのですよね。
すべてに感謝しながら、仕事に向き合い、この日を心待ちにしていました。
友人はとても良い席を用意してくれ、二人でドレスアップして出かけようね、と約束していたので、

ドレスを新調し(行く前から散財・・・)、浮かれ気分で出かけました。
コヴェントガーデンでシャンパンディナーを頂いてから、オペラハウスへ。

こころの音色

二年ぶりに、大好きな劇場に足を踏み入れます。

こころの音色

こころの音色

ロイヤルの舞台は、やっぱり格別に美しい。
この時、この場所で、この人と、この舞台を観られることの幸せを
深く味わっていました。
主役オーロラ姫はロベルタマルケス、王子はスティーブンマックレー。
リラの精はマリアネラヌニェス。
この日は、特にリラの精のマリアネラが素晴らしかったです。
リラの精の優しさ、賢さ、心の美しさが、腕の動きにすべて表れていて、このうえなくエレガントでした。
マリアネラのオーロラも観てみたいなぁ。
私の個人的な解釈ですが、このバレエは宇宙哲学を表現していると思うのです。。
オーロラ姫の存在そのものが宇宙だな、と。
(モーツァルトのオペラ「魔笛」も同じ世界観で描かれているように感じます)
ものすごく大きなものに抱かれている安心感、幸福のシャワーを一身に受けました。
しかしながら、「ここをこうするともっと良くなるのに・・・・」と思うところも多々あって。。
(私などがそんな発言するのは恐れ多いのですが!)
そんなこと、二年前に観劇した時には全く思わなかったのに。
最近はバレエを観る目が肥えてきたのと、
ここ一ヶ月「眠り」研究に精をだしていたからでしょう。
ロイヤルバレエを本場で観て、心底感動に浸れない自分を少々寂しく思いながらも、
これはこれで仕事人としての成長なのかな?と解することにしました。
私がロイヤルで仕事ができたら、ああしたいこうしたい・・・
なんて考えるのも楽しい妄想でした。
あぁ、実現したら、素晴らしいなぁ!!
いろんな意味で収穫の多かった「眠り」観劇。
エスコートしてくれた友人に、心から感謝します。
ロイヤルバレエは、あと2演目観てきたので、また改めて。