オペラ座の怪人


こころの音色
私、本場イギリスで「オペラ座の怪人」を観て、
初めてこのミュージカルが解った気がしたのです。それまでは、クリスティーヌが怪人のどこに惹かれて彼についていくのかがいまいち理解できませんでした。
クリスティーヌが感じた、怪人の底知れぬ魅力。それは「官能」と「音楽」だったということが、こちらの舞台を観て初めて心から納得でき、とても筋の通った話だと解することができたのです。
この日のクリスティーヌ。恋人ラウルを見る時の目は、楽しげだが至って理性的な表情。怪人を見る時の目は、もう溶けてしまいそうなほどでした。現実は共には歩めないけれど、抗えない魅力だったのだな、と。だからこそ、このストーリーが生きてくる。日本人の役者さん、こういう表現苦手ですもんね・・・。
しかし、素晴らしい舞台だったな。すべてがはまり役で演技が深い。演劇大国の底力を見せつけられました。
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余談ですが、
この日、ジャパセンで買い物してからミュージカルを観に行った私(しかも、1人でカフェでビールを一杯ひっかけてから)。日本酒やらみりんやら油揚げやらの入ったスーパーのビニール袋をぶら下げて、ほろ酔いで(笑)
案の定、入り口の手荷物検査では、袋の中身を二度見されました(笑)

自炊生活in London

ロンドン滞在中、食事はほとんど自炊しておりました。海外での自炊って楽しいんですよね。
肉・乳製品・野菜が安くて豊富なイギリスのスーパーは、見て回るだけでも楽しい。
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豚肉1キロ2,2ポンド(約300円)!
また、チーズ好きの私には、チーズが安いのが嬉しくて嬉しくて。
フランスの高級チーズ、エポワス。
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日本で買うと4000円近くするものが、1000円弱でした。
朝食に作ったイングリッシュマフィンにエポワスをたっぷり。
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あぁ、なんて贅沢な!

パルミジャーノレッジャーノやブルーチーズも、500g200円くらいで買えたので、
高級チーズ&野菜いっぱいのリゾットもお手軽に。
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豊かな土壌を誇るイギリス。こんなに食材が豊かなのに、どうして食生活は乏しいのだろう?

理解に苦しむところ。
そうそう、ピカデリーサーカスにあるジャパンセンター。http://www.japancentre.com/
日本食材を扱っているので、みりん・酒・醤油・味噌など一通りの調味料を買い揃えた後も、二日にいっぺんは通っていました。日本酒も豊富に取り扱っていました。
豚のしょうが焼き、角煮、肉じゃが、炊き込みご飯、おうどん、親子丼、
など簡単な和食を作って食べていました。
こちらに留学している旧友&そのお友達、3ヶ月で5キロ痩せてしまったというくらい食には困っているらしく、
こんな私の料理を目を輝かせて食べてくれるのが嬉しくて。調子に乗って「今日から私をオカンと呼びなさい」と豪語する。私、ロンドンで家庭料理屋を開いたら、結構イケるんじゃないか?しかもモテそうだよ?日本女子の皆さん、どう?

おまけ。
ある日のホームパーティーに作った豚の角煮。
酔っ払いながら料理をして「おらおら」調でサーブしていたので、すんごい盛り付け(笑)
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・・・嗚呼、これじゃ、料理屋は到底ムリか(笑)

ロイヤルバレエ「マイヤリング」

ロンドン旅日記3

イギリス日記がストップしておりましたが、さすがに年越しするのもなんだし、

わが身に鞭打って、書いてしまいたいと思います。

11月2日。

この日もロイヤルオペラハウスにバレエを観にいくことに。

前日のホームパーティーでのお酒が残っていて、寝坊してしまったけど、

急いで支度をして、コヴェントガーデンへ当日券を取りに。

演目は、「マイヤリング」。

最近、私が一番好きなダンサーである、タマラロホ主演です。

無事、当日券をゲットでき、一安心。

ロイヤルオペラハウスのある、コヴェントガーデンは、夜も美しいが、朝もまた爽やかで気持ちがいい。

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いるだけでワクワクして、かつホっと落ち着ける場所でもある。

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私、ロンドンで一番自分と「気」が合う場所が、このコヴェントガーデンような気がします。

前世は「マイフェアレディ」のイライザだったかな(笑)
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さて、夜まで時間があるので、ぶらぶらウィンドーショッピング。

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11月に入り、どこのデパートもクリスマスのディスプレイが。

2年前と違い、今は円高ポンド安なので、楽しいこと楽しいこと(笑)

日本の物価より、確実に安く感じます。

私の好きな、イギリスのアロマブランド「ニールズヤード」の商品をいくつか購入しました。

日本で買うより、3~4割は安かったです♪

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ショッピングがあまりに楽しかったからか、コヴェントガーデン~友人宅まで、

気づいたら、地下鉄6駅分も歩いてしまいました!笑

スーパーでおゆうはんの買い物をしてから、帰宅。

(私はイギリスに来ると、いつも風邪気味になるので、

今夜は、野菜たっぷりのミネストローネを。)

そうこうしているうちに、開演まであとわずか。

慌てて家をでて、再びコヴェントガーデンへ。

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大好きなタマラロホに、彼女の本拠地、ロイヤルオペラハウスで再会できるなんて、本当に幸せ。

今年、タマラの舞台を観るのはもう4度目だなぁ。。贅沢ですよね。

マクミラン振付の「マイヤリング」は、彼女の真骨頂ともいえる演目。

全編F.リスト作曲の、重厚でドラマティックな音楽が、悲劇的な物語を盛り上げます。

豊かな心情を投影するマクミランの振付は、ダイナミックかつ繊細。

そして、すべてにおいて無駄がない。何をやっても説得力があるということなのでしょうね。

音楽との関連性にも一切の無駄がなく、一体化している。(嗚呼、私もこういう演奏がしたい・・・・・・。)

情熱的なカルロスアコスタとのパートナーリングも見事で、

客席全体が息を止めるほどの緊張感を持って、

その破滅的な恋のゆくえを、見守っていました。

この日の公演は、先日観た「眠り」より数倍素晴らしいと思ったら、

やはりカーテンコールでは、スタンディングオベーションでしたね。

こちらの観客は、反応が素直です。

観客が舞台を育て、また舞台も観客を育てる。

どちらか一方通行ではなく、互いを高めあう関係がここに存在する。

豊かな舞台芸術は、こうして育っていくものなのかもしれませんね。