2010/01/09

こころの音色-DSCF3861_ed.jpg

明けましておめでとうございます!
お正月をいかがお過ごしですか?
こちら、イタリアは、まだクリスマスモード続行中です!
写真はフィレンツェのドゥオーモにて。
雪降るフィレンツェの街は、おとぎの国かと思うほどロマンチックで美しく。
素敵過ぎです。
日々、思いがけない事件が起こる珍道中っぷりだけど、毎回、陽気で親切なイタリア人に助けられていて、心あたたまる思いをしています。
(イタリア人=盗賊扱いしていた自分が恥ずかしい。。)
毎日パスタ&ワイン三昧でかなり太っていますが、
ダイエットは日本に帰ってからがんばろう!笑
これからユーロスターでウ゛ェネツィアからミラノに向かいます。
それでは、また!

DVD発売&よいお年を・・・

10月に収録したDVDが、ようやく店頭に並びました。
こころの音色

「下村由理恵&佐々木大が踊る、パ・ド・ドゥ・レッスン」

「眠れる森の美女」第三幕より オーロラと王子のパ・ド・ドゥ
「ドン・キホーテ」第三幕より キトリとバジルのパ・ド・ドゥ
「眠れる森の美女」第三幕より 青い鳥とフロリナ王女のパ・ド・ドゥ
どうですか、この究極のハッピーオーラ満載の演目!これらのレッスンと模範演技が収録されています。指導・監修は、下村さんのご主人の篠原聖一さん。ピアノは全編私が弾いておりますが、こちらは「模範」な演奏ではありません(汗)
ともあれ、ここ数年一緒にお仕事をさせて頂いている、私の敬愛するダンサーの方々と、この素晴らしい演目の数々を追究できたことは、私にとって本当に大きな糧になりました。
ちなみに、下村由理恵さんは、2009年秋の紫綬褒章を受賞されました。
私はこの方の踊りに、今までどれだけ救われてきたことでしょう。
いつも背筋を伸ばして、光ある道を力強く歩むそのお姿を見ていると、私も自分自身の「軸」を思い出し、力がわいてくるのです。また、彼女はいつも感謝と賞賛と励ましを惜しみなく伝えてくださいます。本当に素晴らしい、大好きな、憧れの女性です。
このDVDを通して、パドドゥの楽しさや奥の深さを、多くの方に感じて頂けることを願っています。目指せ!パドドゥDVD第二弾制作!!!
次は何の演目がよいでしょうか♪バレエをお好きな方、是非チャコットなどでお手にとってみてくださいね♪
http://cc.columbia.co.jp/shop/product/info.asp?gc=XI2021

さて、わたくし、明日からまた日本を離れます。バタバタと旅立つので、年賀状も満足に書けておりません新年のご挨拶ができないことをお許しください。帰国は1月中旬の予定です。

2009年、いろんな気づきがありました。痛みも伴いました。苦しい時期も長かったです。でも、それは私にとって必要なことだったし、より良い方向へ、大きく前進する為の変化だったと思っています。立ち往生していた私を、周りの人が支えてくださいました。また歩き出すことができて、今、とてもとても幸せな年の瀬を迎えられています。

どうもありがとう。心から感謝しています。2010年が素晴らしい年になりますよう。

皆様も、どうぞよいお年をお迎えください。

amazing night

英国旅日記

ロンドンに来て1週間がたち。
ほとんど観光していないものの、気分はすっかりロンドナー。
今夜はロンドンフィルのコンサートを聞きに、テムズ川沿いのサウスバンクへ。コンサート前に、ロンドン新名所「ロンドンアイ」にでも乗ってみようかと。
こころの音色

ロンドンの夜景、味わいがあって本当に素敵!!!

こころの音色

「ロンドンへようこそ」と、街が話しかけてくれているかのよう。
古きと新しきが絶妙に交わり、同居するロンドン。来るたびに刺激をもらいながらも、どこか懐かしい気持ちにさせてもらえる。

そして、ロイヤルフェスティバルホールへ。この日の演目はこちら↓
Yutaka Sado conductor
Denis Matsuev piano
Verdi Overture, La forza del destino
Tchaikovsky Piano Concerto 1
Dvok Symphony 9 (From the New World)

こころの音色

これが、本当に素晴らしかったのです。「運命の力」から、指揮者佐渡裕さん&ロンドンフィルの世界に引き込まれ、チャイコフスキーのピアノ協奏曲では、思わず涙がこぼれました。ソリストのデニス・マツーエフ。即興で弾いているかのような、自由で生き生きとした演奏。今この瞬間を、現代を「生きている」音楽。彼の内側からメロディーと言葉が溢れてくる。それでいて、チャイコの言葉&魂がきちんと伝わってくる・・・。私の理想とする音楽をそこに見た気がしました。演奏が終わり、割れんばかりの拍手のなか、隣のお上品なおばさまが、胸に手をあて、小さく「amazing・・・」と呟いておられました。まさにまさに、amazingでしたね。後半のドボルザークも心に沁みいるような演奏でした。

佐渡裕さん。彼は新世代の指揮者ですね。カリスマオーラがあるものの、決して派手に自己主張するタイプではなく、音楽家ひとりひとりに敬意を払い、彼等を受けとめ、長所を引き出し、優しさと包容力をもって統べ、大きなエネルギーを生み出す。。
現代のリーダーの資質をそこに見た気がしました。ロンドンの観客も、彼に惜しみない祝福を贈っておられましたよ。音楽で世界じゅうの人を幸せにするお姿、心から尊敬します。私もいつかそんな音楽家に、そんな人になりたい。
サドッチ、かっこいいーーー!!

 
興奮した気持ちを抑えることができず、チャイコのピアノコンチェルトを歌いながら、上機嫌でテムズ川を渡り、ロンドンの街を歩いて帰りました。
こころの音色
こころの音色