拝啓アマデウス様

モーツァルトのオペラ「ドン・ジョヴァンニ」を昼も夜もなくさらっています。
古典派なのに、ドイツロマン派の趣も感じられるこの壮大なオペラ。
ただいま、非常に手こずっております。
子供の頃から、モーツァルトの音楽はいつも心のそばにありました。
天からの声や大自然そのもののように、とてつもなく偉大なものでありながら、すごくナチュラルに心身に入ってきました。
だけど今、私はおそらく初めて、あなたの音楽が遠いと感じています。
1787年、「ドン・ジョヴァンニ」を作曲した時、モーツァルトは今の私と同じ歳でした。
四年後、短すぎる生涯を終えることになるあなたは、
死を前にして、どんな気持ちでいたのでしょう?
何を見て、何を感じていたのですか?
同い年のモーツァルトの心の深淵…
私に与えられた時間はほんの僅かで、課題は果てしなく大きい。
31歳のアマデウスさま、どうか私のもとに降りてきて!

覚醒と閃きの9月

一夜ごとに、空気が透明に、夜が静かになってくるのを感じます。
今夜は月もキレイ。そろそろ秋ですね。。
皆様、いかがお過ごしですか?
2008年夏。仕事もプライベートもあちこち飛び回り、身も心もアップダウンの激しかった狂乱の日々も終わりを告げ。秋の到来と共に、私はすっかり(やっと)落ち着きを取り戻し。
やっぱり私にとっては、芸術の秋。今は音楽のことでアタマがいっぱい。
あ、夏ももちろんピアノ三昧でしたが、仕事のピアノで精一杯だったのです。
今は、自分に向き合い、ピアノに向き合い、内なる声に耳を傾けています。
こんな日々はなんだか久しぶりで、毎日が楽しい。
今日は4つの演奏仕事の合間にぽこっと3時間の空き時間があったので、
贅沢にパークハイアットで一人ランチを決め込んでいました。
高層階から東京の街を見下ろしながら、音楽のアイディアを練り練りしていると、ぱっと閃くものが!
ふと、とあるライブレストランを思い出したのです。
携帯の地図アプリで場所を調べると、なんとそこは、私が見下ろしていた視線の先にありました!
デザートもそこそこに、早速行ってみたのは言うまでもありません。
お店には、ベーゼンドルファーのフルコンが☆
素敵な音だった~( ´艸`)
むふふ、秋冬の音楽活動、楽しくなりそう。
しかし、アイディアを形にしようとすると、なんだか欲しいものもたくさんでてきて。
楽譜に楽器に(ピアノじゃないです★)録音機材に…。
楽譜は今月だけで5万投資済み(-"-;)
お金がいくらあっても足りんとです!
でも、気づけば今年も3ヶ月ちょっと。
立ち止まってる暇なんてないのかな。
皆さんは、どんな秋を過ごしたいですか?
充実した実りの秋にできるといいですね☆

ギリギリのバランス

バレエのセミナー仕事で、またもや地方に来ています。
今宵もダンサーさん達と共に、仕事の後の美味しいお酒を味わい、ホテルに戻ってきて、今、ほろ酔いで日記を書いています。
今日のレッスン中、こんな言葉を聞きました。
世の中には、バランスとアンバランス、均衡と不均衡がある。
そして、「バランスが取れている状態」の中にも、「安定したバランス」と「ギリギリのバランスがある」と。バレエという芸術は「ギリギリのバランス」の上に成り立っている芸術なんだ、と。
ギリギリのバランス。
その言葉が、妙に私の心に響きました。
ギリギリいっぱいのバランス。崖っぷちに咲く花だからこそ、人の心を感動させられるのかもしれません。
私はなんだかいつもギリギリいっぱい、のるかそるかで勝負しているところがあります。
まぁそれなりに疲れるのだけど、この性質が嫌いじゃなかったりします。
安全・安心を保証されるなんて、つまらないじゃない?(笑)
ギリギリのバランス感覚でもって、女人生を生き抜く。
うむうむ。
芸術は人生の縮図であります。
明日も早いので、そろそろ寝ます。
おやすみなさい☆