ヘンデルハウス

ドイツに生まれ、25歳でロンドンに移り住み、英国を永住の地とした作曲家ヘンデル。
イギリス国民に最も愛されている作曲家の一人ではないでしょうか。
そのヘンデルが暮らした家『ヘンデルハウス』に行ってきました。
こころの音色
午前中にロンドン観光をし、午後はミュージカル鑑賞、夜はヘンデルハウスで音楽会。
なんと目まぐるしい一日でしょう。ちなみにすべて行き当たりばったり(笑)
ここは博物館になっており、ヘンデルの使っていたハープシコード、オペラや楽曲の直筆譜、資料が残されています。それに毎晩音楽会が開かれていて、ヘンデルが作曲して、客を呼んで試演会をおこなっていた部屋で、当時の楽器での演奏を聞くことができます。12畳くらいの広さの部屋にお客さんは30人ほど。
コンサートは、カウンターテノール&ハープシコードのデュオ。ちなみにカウンターテノールとは男性なのに女性のソプラノの音域を歌う、当時のオペラでは花形だった声種です。ハープシコードは今のピアノの前身ですね。
コンサートが始まり、ごついおじさんが現れる。え?この人がカウンターテノール!?ハープシコードの彼は、繊細でひ弱そうな青年。先ほどゲイストリートを闊歩してきたこともあり、瞬時にいけない妄想が頭を駆け巡る(爆)
しかし、演奏が始まった途端、ぐぐっと吸い込まれました。
繊細にして大胆な演奏は、バロック音楽の妙そのもの。この時代の音楽のもつエネルギーって独特のものがありますよね。即興性も強いし。
1mという至近距離(!)で聞くカウンターテノール、存分に堪能しました。
この歌い手さんはまだ20代だろうけれど、きっとこれから世にでてくるだろうな。
すっかり満足した私は、オペラ資料の部屋へ。
ヘンデルのバロックオペラの興味深い資料が所狭しと並んでいます。
こころの音色
でもでも、私のハートをとらえちゃったのはこれ。仮装コーナー(爆)
オペラ衣裳やヘンデルの服を着て自由に写真を撮ってくださいのコーナーがあったのですよぉ。
もうね、これは楽しすぎました。
試しに父にヘンデル服を着せ、ヘンデルカツラを被せてみたら、
志村けんか意地悪ばあさん。笑い転げました。
私も色々やってみたけれど、一番はまったのは上の写真。オペラのズボン役。一度着てみたかったのよねぇ。
いやぁヘンデルハウス。楽しいです。いろんな意味で。クラシック好きの皆さん、ロンドンに行く機会があれば是非訪れてくださいね。
そして、ヘンデル服にヘンデルカツラの写真を私にメールしてね(笑)
ヘンデルハウス
http://www.handelhouse.org/

メリーポピンズ

ロンドンでミュージカルをというと、
アンドリューロイドウェバーの「オペラ座の怪人」「CATS」や「レミゼラブル」などが人気どころ?
でも、これらは日本でも観る機会はある。
せっかくロンドンにきたならば、ロンドンでしか観られないものを!と「メリーポピンズ」を選ぶ。
こころの音色
古き良き時代のクラシカルなミュージカル映画を舞台化した話題作だ。
監督はキャメロンマッキントッシュ、そして振付はあのマシューボーン。
メリーポピンズにマシューボーン・・・その組み合わせはかなりおもしろいかも(笑)
こころの音色
「チムチムチェリー」「お砂糖ひとさじ」「スパカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」「ジョリィホリディ」「鳥にえさを」等、世界の誰もが知っているような名曲ぞろいのこのミュージカル。
私はこれらのナンバーが大好きで、昔、ミュージカル子役志望の子供たちの歌のレッスンで、よく歌わせていたものだ。
実際こんな風に生で聴ける日がくるなんて思わなかったな。
客席で一緒に歌いたくなる衝動を抑えるのが大変だったわ(笑)
セット(特にお家の)がとても巧妙で可愛らしく、目を奪われる。
タップダンスあり、マシューボーンらしいモダンバレエ風ダンスあり、
クラシカルミュージカルが、見事に現代風に蘇っていた。
特にメリーポピンズ役の女優さんが、ロイヤルバレエスクール出身なだけあって、ダンスがとてもうまい上、
身のこなしがいかにも魔女らしくて美しい。
それにしても、イギリスの童話にはどうして魔法ものが多いの?
「メリーポピンズ」「不思議の国のアリス」「ハリーポッター」「ナルニア国物語」等、共通点がある気がしませんか?
イギリスの風土から生まれた思想的なものなのかな?
メリーポピンズ。
「オペラ座」や「レミゼラブル」に食傷気味の人にはオススメです☆
ちなみに今、私の家ではメリポピのCDがヘビーローテーション。
歌詞カードを見ながら、いい英語のお勉強になっています^^
♪スパカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス・・・
それは、英語やないやんけ~!
もひとつちなみに。
イマリ嬢から「プリンスエドワード劇場の前の通りはゲイストリートだ」と聞き、いろいろ注意して歩いてみました。なるほどね~~~!いやー、あまりにも楽しくて二往復もしちゃったよ(爆)
そして夜は音楽会へ。この日の日記はまだ続きます。

初ロンドン☆観光編

英国旅日記 5日目
5日目にして、初めてロンドンに繰り出すことに。ロンドンデビューです☆
オックスフォードからロンドンは電車で1時間、もしくはバスで1時間40分ほど。

初めて降り立つロンドンは驚きと感動と恐怖に充ちている。

こころの音色
オックスフォードでは、ジーンズとトレーナーで歩いている学生がほとんどだけれど、

こちらはクールなビジネスマン風の人が多い。おぉっ!都会だ!!!

オックスフォードに4日いただけで、すっかり田舎者感覚ですね(笑)
今日のメインはミュージカル。ロンドンで観たいものはたくさんあるのですが、

両親が会議した結果、今日はミュージカルになりました。私の発言権はあまりありません(笑)
ということで、まずはチケットをゲットしに、地下鉄に乗ってソーホーに向かう。

地下鉄の初乗り料金は3ポンド(約750円)と激高ですが、5ポンドの一日乗車券を買いました。

イギリスではとにかくすべてのものが高いので、出費を抑える工夫は必須。
今日はイマリ嬢オススメの「メリーポピンズ」を観ることに!
ロンドンでは、当日券として、半額ディスカウントチケットを買うことができます。

これはとてもお買い得。さすが演劇の本場ロンドン。

こころの音色
無事マチネのチケットをゲットし、開演までの3時間を使い、ロンドン観光へ。

今日は両親と一緒なので、ほとんどおまかせコースです。
まずは、テムズ川のほとりに行きビッグベンを眺める。

こころの音色
そしてお隣のウエストミンスター寺院へ。
世界遺産ふたつを10分で制覇(笑)しかしやはり世界遺産は世界遺産。
この街のもつ文化の重みに圧倒されました。
時間があれば、もっとゆっくり味わうのも良いなと思いつつ、

また地下鉄に乗り、今度はチャールズ皇太子とダイアナ皇太子妃が結婚した場所、セントポール大聖堂へ。

こころの音色

市民の集う教会として、イギリス文学にもちょくちょく登場するこの教会。
初めて行ったのに懐かしいような、白黒の記憶に色がついたような不思議な感覚に陥る。

旅にはこういう楽しみもありますよね。
大聖堂を眺めつつ、ドイツの「PAUL」という美味しいパンをかじる。
イギリスに来て、美味しいパンを初めて食べた気がします^^;
そうこうしているうちに、メリポピ開演の時間が近づく。
また地下鉄に乗って、ソーホーのプリンスエドワード劇場へ。
ミュージカルは「豚に真珠だ」と言い張る父とは、ここでいったんお別れ。
続く。